2017年10月15日

琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「火寒の毒」47話あらすじ・感想

今回は、「火寒の毒」とはどういう物かがわかります。

そして、閣閣主の藺晨が初登場(だよね??)

さらに、靖王(せいおう)が遂に皇太子になります。

けれども靖王(せいおう)は全然嬉しそうではありません。

 

この閣閣主の藺晨とは、長髪で梅長蘇と同年代くらいで高度な医術の腕を持っているようです。一応、イケメン系キャラと思われます。前回、若手の誉王(よおう)が死んでしまったので、ここから新たなストーリーの節目がスタートする気配。

そして閣閣主の藺晨と梅長蘇のやり取りは「気の置けない毒舌を遠慮なく言い合う友人同士」という感じです。

ところがなぜか閣閣主の藺晨のことを飛龍は嫌いなんですよね。前回、梅長蘇の部下が閣閣主に伝書鳩を飛ばして藺晨を都に呼ぼうとしたのです。ところが飛龍がその鳩を捕まえてもう少しでハトを殺すところでした。

ただ「嫌い」と言っても、「虫がすかない」という雰囲気で、心底嫌いという嫌な感じではありません。今のところ理由は不明です。飛龍はかつて、モウシのことを「勝てないから嫌いだ」みたいに言っていましたよね。そういう系統の理由の「嫌い」なのかも。

梅長蘇の屋敷にしのびこんだシンハンジャクを飛龍はすぐに発見、捕えます。そこに閣閣主の藺晨が現れます。ハンジャクは夏江と逃亡していたのですが、足手まといだと言われ放置されたようです。

藺晨が到着するとジョウ将軍の診察を行います。その前に、宮羽が自ら申し出て夏冬の変装をして身代わりに牢に入り、その間にジョウ将軍と対面をさせます。宮羽がこれを申し出た時、ゲイオウ群主も同席していました。

「宗主の力になれるなら何でもありません。」風な事を言ってゲイオウ群主は、イラッと来ている感じ。そしてちらっと梅長蘇の顔を見て反応を見ています。明らかに嫉妬していますね。

夏冬はジョウ将軍に対面して、変わり果てた姿ですが当然喜びます。

そして藺晨の診察により、「お前と同じだな。しかしお前ほどひどくない。」と言います。梅長蘇もジョウ将軍も同じ「火寒の毒(かかんのどく)」にやられているのです。

その概要はこうです。

身体が火に焼かれて体の表面が焦げていたのですが、梅嶺の二人が落ちた谷(?)には当時雪が積もっていました。それで幸い、体を冷やすことができたのですが、一帯には焦げた肉を食らう虫が生息しているとか。

その虫に体を食われることで、命は一時助かるものの、身体に「火寒の毒」が回るのです。その後遺症として体に白い毛が生え、舌が堅くなり話せなくなります。そして人の血を飲み、定期的に苦しい発作に見舞われるので「いっそ死んだ方がまし」と思うのが普通だとか。

けれどもジョウ将軍がこれまで生きてきたのは夏冬に会いたいから。

「治療の方法は完璧と不完全の2種類ある。

ひとつは、皮をはぎ、骨を削り2か月身動きが取れず寝たきりになる。しかしその暁には人相が変わるものの、見た目はいたって普通の人間そのもの。そしてふつうに話ができる。しかし体は弱く冷えやすく、常に命の危険と隣り合わせになる。そして寿命は40歳ほどまでしか生きられない。」

そこまで藺晨が話をすると、モウシが「なぜそんな選択をして都に来たのだ!」と憤慨します。

その説明は、まさに梅長蘇が行った選択そのものだとその場にいたゲイオウ群主もモウシも知ったからです。

「もうひとつ。不完全な方法はこうだ。白いひげも舌もそのままだ。武芸もかつてほどではないが、ほどほどにできる。寿命も全うできる。」

夏冬ははじめ「当然完全な方」と言っていましたが、説明を聞いて「不完全で」と言いジョウ将軍も納得します。

それから、何度も流れる回想シーンの映像で、13年前にてっきり辰妃が自害するシーンだと思ったら、あれは梅長蘇の母のシーンだったんですね。

 
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琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「不肖の息子」46話あらすじ・感想

不肖の息子とは「(親や師匠に似ず)愚かな息子」という意味のようです。

あらすじ

梅長蘇は幸い、そのあとに体調が復活します。靖王(せいおう)は「お父上の名前は何というのだ?」と尋ねます。梅長蘇は「梅石楠」と答えます。

それから靖王(せいおう)は静妃に「梅長蘇のお父上の名前は何というのです?」と尋ねます。静妃は初め、ためらっていましたが、「梅石楠」と答えます。(梅長蘇に質問した直後に静妃を訪れていると思うので、梅長蘇が連絡する時間はなし)

梅長蘇はともかく、静妃は、どうやって、梅石楠と答えることができたのでしょう。とにかく、この方もかなり賢い方というのは違いありません。

靖王(せいおう)は「なぜか蘇先生が、林殊であると感じるのです。しかし、そんなはずはない。」と言います。

皇帝は紀王を呼び、「後継者は誰がふさわしいか」と尋ねます。紀王は用意されていた静妃の手作り点心を喜んでほおばっていると、急に緊迫感のある質問を投げかけられたので、手をとめます。

「陛下がお決めになることです。」

しかし皇帝は、言います。

「靖王(せいおう)はどうだ?

紀王は、靖王(せいおう)を褒める発言をしかけると、皇帝は途中で遮り「意外だったのだ。今回、兵符を返すとき、てっきり要求、後継者の要求をされると思ったのだ。しかし、何も言わずに返しただけだった。ケイウなら、そうではなかったはず。(ケイウとは亡きキ王のこと)野心はないのか?」と言います。

都に戻ると、皇后は廃位され、皇宮の外に侍女2人だけを伴って幽閉が決定します。

誉王(よおう)は天牢に投獄されていました。初め向かいの牢にいた妃に誉王(よおう)は「すまない」とわびます。妃は「いつまでもあなたの妻です。ずっとお供します。しかし、お腹の中の子まで死なせることが残念です。」と言います。それを聞いた誉王(よおう)は「陛下に会わせてくれ!妃が身ごもっている。私はどうなってもいいが、妃と子供の命は助けてくれ!」と叫びます。

そのうち、妃は別の牢に移されます。

そのあと、梅長蘇が誉王(よおう)の前に現れます。

誉王(よおう)は「負けだから仕方ない。キ王と同じだ。」というと梅長蘇は、「キ王と同じではない。同じなのはこの寒い牢にいることだけだ。」と言います。誉王(よおう)は「どうせわからない。」と言い、梅長蘇は牢を立ち去るときに「ショウケイカン」と書かれた赤い札を裏返しにして去りました。

なぜ、梅長蘇は名札を裏返したのでしょう?この後、誉王(よおう)がとる行動がわかっていたから?

皇帝が昼寝をしていると夢でうなされます。夢に現れたのは多分誉王(よおう)の生母である。骨族の公主。「陛下~!陛下~!」と走っているのです。皇帝は目を覚ますと誉王(よおう)の文が届きます。そこには「妃が身ごもっているので、妃と子供は助けて欲しい」というものでした。

「よし、誉王(よおう)に会いに行く」と天牢に行きます。ところが今しがた、誉王(よおう)が自害したばかりでした。皇帝は「命じていないのになぜ」と嘆きます。すると誉王(よおう)のところには血文字の手紙がありました。それによると「処刑ではずっと父上に罪悪感を抱かせるので自害します。その代り妃と子供は助けて欲しい」というものでした。皇帝は誉王(よおう)の妃のところに行こうとしますが、「誉王(よおう)の自害に知らせを聞いて妃も自害した」と報告されます。

しかし、梅長蘇は誉王(よおう)の妃を都の外に逃がしていたようです。シンケイに、「今、生かしても皇帝の性格では、後に殺すだろう。だから都の外で庶民として暮らす方がいい」と言います。

夏江は脱獄しています。

 

感想

誉王(よおう)の最期は憐れでした。妃は意外にも誉王(よおう)思いの妻でしたね。しかし、このドラマ、架空なのでこんなものかもしれませんが、誰かが罪人になると、その家族も同罪・・という基準があいまいのようですね。

梅長蘇は誉王(よおう)の母の事を知っているのかどうか?もし、知らないとすれば、誉王(よおう)の子供が息子なら、それを夏江やハンジャクなどが、それを利用して復活しないのかね。

 

 
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琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「対峙」38話あらすじ・感想

今回の見どころ

梅長蘇と夏江の心理戦のような延々と続く対話のシーンは見どころです。一言一句がそれぞれ含みがあり、ちょっとしたしぐさ、一瞬のシーンが重要な意味があるような気がするので、一瞬たりとも目を離せません。

いつもは落ち着いた雰囲気の梅長蘇ですが、今回、夏江と対話しているシーンでは、なぜか「若さ」を感じました。「あれ、この人って実は若いんだ」というような。

おそらく、梅長蘇は夏江との対話で、カギとなる夏冬が皇帝に証言するまで時間稼ぎをしているのですが、「間に合う?」「間に合わない?」とハラハラします。

最後に独断のネタバレ予測有ります。(当たるかどうかはわかりません)ご注意ください。

あらすじ

梅長蘇は夏江に洗いざらい全てを告白します。まるで勿体付けた風がなく、開き直ったかのように話します。しかし夏江はバカではないので、梅長蘇のその裏をさぐろうとします。

時に梅長蘇の手の甲のツボを押して梅長蘇が「ううっ」と苦しむシーンが一時あります。夏江はやろうと思えばいつでも力づくでどうとでもできます。けれども梅長蘇は「私も江湖ではそれなりに名が通っている。私をどうにかすれば、江左盟(こうさめい)の者がずっとあなたの命を狙うだろう」と言います。

「夏江がかつてキ王がケンキョウシの廃止を皇帝に申し出たので陥れた」と梅長蘇は指摘します。そして「キ王が即位すれば、ケンキョウシは廃止される。しかしキ王なら夏江を善処しただろう。しかし、靖王(せいおう)は違う。だから靖王(せいおう)に即位されたくないから誉王(よおう)を選ぶのだろう」と続けます。

夏江は「何が目的で都に来た?必ずあばいてやる」とくぎを刺します。

夏江は梅長蘇に解毒薬を飲まなければ7かごに死ぬという薬を飲むように提案します。ここを出ても皇帝への証言次第では解毒薬を与えない。夏江が納得すれば解毒薬を与える。そういいます。「どうやってそれを信じるのだ?」と尋ねると「私を信じるしか道はないのだ」と答える夏江。

梅長蘇はしばらく考えた風でしたが「やはり飲むしかないようです。しかしいくら何でも、せめて自分で飲ませてください。」と自分の口に入れかけましたが「苦いんですか?」と言いながらまた口から出してテーブルの上に置きます。

そのころ、言ヨシンは動き出していました。紀王を訪問して浮かない顔をして現れます。「実は」と人払いをさせた後人相書きを広げ「この間、宮羽さんのところで見た夏冬さんが連れていたのは、どうやら強奪された罪人のエイソウのようです。」

紀王は「なに?それは皇帝に報告しなくては」とすぐさま皇帝を訪問します。紀王が皇帝のいる宮殿の門をくぐったのを見届けると、シンケイが「モウ大統領に伝えろ」と動き出します。

皇帝は「夏冬がエイソウを1月5日に連れていただと?」

皇帝はモウシを呼び、「迅速にひそかに今すぐ夏冬をここに連れてくるのだ」と命じます。

夏江は梅長蘇に一瞬のスキを見てテーブルの上の毒薬を強引に飲ませました。

そのころ、梅長蘇と夏江の前に夏冬があらわれます。「いつからいた?」

「師匠が興奮しだしたころからです」

「なぜ、牢を出られた」

「兄弟子らが出してくれました」

夏冬はひざをつき「ケンキョウシは正しい事のために存在するのではなかったのですか?解毒薬を与えて下さい。」と懇願。

夏江は拒否して夏冬を弟子に連れて行かせます。すると外に出たところに、モウシが「勅命で夏冬殿を参内させる」と。

参内した夏冬は皇帝からの質問にはじめは「夫の墓参りに行っていた」と言いますが紀王が証言しているというと「エイソウを連れていた」と告白します。

 

感想

キ王、回想シーンですが初めてみました。

キ王と靖王(せいおう)。どっちも正義感が強いのですが、キ王は割と融通が利く性格で、靖王(せいおう)は生真面目なので融通が利かない。だから仮に即位すれば夏江にとってキ王よりもっと靖王(せいおう)は脅威というわけですね。

梅長蘇は多分、毒薬をすり替えていますね。だから毒薬を飲んでいないでしょう。口に入れかけて出した時あたりにすり替えたような気がします。

それにしてもこのドラマがフィクションだからか、その時代はそういうものだったのかわかりませんが、普通、罪人が出ると家族も同罪で妻と女家族は奴婢に。男は処刑だと思うのですが、このドラマは違うようですね。

 

 

 
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琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「友との別れ」26話あらすじ・感想

あらすじ

シン・ハンジャクは四姐に「ある男を落として欲しい」と頼みます。四姐は初め、「あなたももう足を洗ったほうがいい」と言いますがハンジャクの説得の根負けして「これが最後」という約束で頼みを承諾します。四姐に依頼した男とは梅長蘇の屋敷に出入りしているトウ・ロという野菜売りの冴えない男でした。ハンジャクは「あの男は怪しい」というのです。

一方、ショウ・ケイエイは南楚の父が重い病だというので妹にあたる宇文念とともに南楚に行くことになります。途中、言ヨシンが見送りにきます。東屋で梅長蘇はケイエイが通るのを待っていました。声をかけて「今回の事はすまなかった」と言います。ケイエイはすこしも梅長蘇に恨み言を言わずに去りました。しかし梅長蘇が最後にもう一声かけた時実はケイエイの顔は少し険しいように見えました。

皇帝の誕生祝には誉王(よおう)も皇太子も貴重な祝いの品を送ります。靖王(せいおう)は梅長蘇の提案で性能の良い弓を贈ります。最近、皇帝から直々に防巡営を任せられたのでいつもと同じ祝いの品では誠意を表せないというのです。皇帝は弓に特にこだわりがあるわけではありません。だから梅長蘇の配下の男は「もったいない」というのですが、靖王(せいおう)は普段皇帝の元に出入りをしていないから皇帝の趣味を知りようがない。更に高価なものを贈る俸禄があるわけではないので、大事にしている弓を贈るという誠意を見せることが肝心だと言います。

その日の夜、皇帝は久しぶりの酒と宴で疲れたのか熱を出して寝込んでしまいます。静妃が皇帝の献上する飲み物を用意していると靖王(せいおう)が来て珍しく細やかな知識をさりげなく口にします。静妃がなぜそんなことを知っているかと尋ねると靖王(せいおう)は「梅長蘇が注釈を書いた旅行記に書いてあった」と答えます。静妃は「その本を読んでみたい」と言います。靖王(せいおう)は「数日ならいいが、実は梅長蘇が貸すときにちょっとためらっていたから、数日だけに」と言いつつ持参する約束をします。

梅長蘇はモウ・シに、「その本には二文字だけ画数を減らした文字で書いてある。それは母の幼名だ。だからためらったのだが、靖王(せいおう)が母の幼名を知らない。だがやはり気にかかるのだ。出来るだけ早く返してもらえるように段取りを頼む」と言います。

野菜売りのフリをしているトウ・ロは、街角で若いみすぼらしい格好の女が倒れているところに居合わせます。もちろん、その女はあの四姐です。街の者たちが女を囲み「どこに行くところだったんだ?身寄りは?」など質問をしています。周りに人が集まっていたので、トウ・ロは気に掛けながらも立ち去ろうとします。ところが「おい、お前の家の隣が○○おばさんの家だっただろう。連れて行ってやれ。」と誰かがトウ・ロに声をかけます。「若い女」はこれから知り合いのところを頼っていく途中、空腹で倒れたという設定です。

感想

一見、平静を装っていた蕭景睿(ショウ・ケイエイ)ですが、実は最後の去り際の表情が本音を表していますね。英雄はたいてい親元や故郷を離れるというのが定番です。蕭景睿(ショウ・ケイエイ)の今回の旅立ちは、まさに後に南楚の脅威となるべき男の出立の様な気がして仕方がありません。

梅長蘇は配下の男に「ケイエイが南楚で大変な目に遭わないように、江左盟(こうさめい)の物を密かにつけてやってくれ」と命じていました。あれはその言葉通りが半分、実は警戒しているがための監視目的半分の用が気がしますね。

梅長蘇はケイエイから仕返しされるような気がしてしょうがありません。

トウ・ロのことは梅長蘇が見越しての事の様な気がするのですが。前にハンジャクのことを「使えるコマ」と言っていたし、トウ・ロは情に流されやすそうだし、今回の事想定内なんではないでしょうか。
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琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「主従の原則」「廃園」6~7話あらすじ・感想

あらすじ

越貴妃は嬪に降格、待遇は幽閉という厳しい罰を皇帝は命じます。しかし皇太子は貴妃の必死の懇願「私が一人で仕組んだこと」と言ったため、処分は謹慎ということに。

一件落着かと思いきや、靖王は自ら昭仁宮(越貴妃が住んでいたところ)で、皇太子を人質に取ったことを皇帝に告白します。

皇帝は「しかし、なぜこの事件に気付いたのか?」と質問するんですね。靖王は、困ったなあなんて言おう・・と思っているような顔をすると、(蘇哲の提案だというと話がこじれそうだから)

誉王が入ってきて「靖王に命じたのは私です。」といきなり言い出しました。靖王は、これで蘇哲のことを告白せずに済んだのですが、皇帝は「手柄と人質でプラスマイナスゼロで褒美はなし。」という様な事を言うんですね。ところがいきなり入ってきた無関係の誉王には褒美を与えるんです。

まあ、皇太子よりも誉王の方が頭は回るみたいです。

表向きは誉王がゲイオウ群主を助けた主導者であることになり、靖王はちょっと複雑です。

何が複雑かというと、蘇哲の真意を疑ったから。

でも靖王は、それを直接蘇哲に投げかけるんです。それに対して蘇哲は、「これから私の事を、疑うのはやめて下さい」という様な事を言います。

一方、誉王はこの件には、蘇哲が絡んで指導したと見抜いていました。で、蘇哲が自分に味方する気配がないと気づきます。そしてわずかな情報とわずかな時間の間に的確に指導して見せた手腕に味方にできなければ消した方が良い人物だと判断するんですね。

で、誉王とは皇后の息子のようです。これまで勘違いしていました。なぜ皇后の息子が皇太子になれないのかよくわかりませんが、まあそういうことはよくあるようです。

でも、誉王としては、さしあたっての敵であった皇太子が意外な形でぐらついたし、元々、敵には匹敵しないと踏んでいたのでしょう。母親は失脚したので、ますます自分のチャンスが広がったわけです。

けれどもここで、切れ者の蘇哲が付いているのが今回の事件で靖王だと薄々感づき始めたのではないでしょうか。

一方、蘇哲は12年前以前、林氏という名前でゲイオウ群主と幼馴染として生活していたようです。

そして群主は新しい住まいを探している蘇哲に、元林氏の家に蘇哲をさりげなく連れて「家の中を見てみましょう」というんですね。ところがいつもは冷静な蘇哲がこのときは少し取り乱して佇んでいました。

「謀反人の家に長居するのは良くない」とかなんとか言って、行ってしまうんです。この二人は元々、親しい間柄だったようです。

でも群主は蘇哲の事を気付いているのか気付いていないのか、試しているのかはっきりしない微妙な雰囲気です。

気付いていなきゃわざわざその家の前に連れてこないだろうけど、気付いているならもう少し違う反応だろうと思うので半信半疑というところでしょうか。

表向きは死んだことになっているんでしょうからね。

でもモウシはすぐ気づいたようですが。

蘇哲はそのあと、一見の家を買います。ところが友人二人と(この人たち、誰の息子でどういう立場かいまいちわかりません)見に行くとひどく荒れ果てていました。

ところが友人の一人がうっかり古井戸に落ちかけた時、大事な形見を落とすんですね。で、縄を付けて古井戸の下に行ってみるとそこで複数の人骨を発見します。

今でいう警察の期間みたいな役所に届け出て人骨を掘り出すと全部女性で7体あるらしい。古いので誰なのかわからない、と言われます。

そして夏冬(カトウ)という武芸に秀でた女性が登場します。この人はゲイオウ群主の友人らしいです。なぜかわかりませんが謝玉が夏冬が都に戻ってくると知って刺客を向けます。少し傷を負ったものの何とか都に戻ります。

そして蘇哲のところに訪問してきました。

感想

まだ、細かいところがよくわからないのですが、蘇哲とゲイオウ群主には恋愛感情があるようです。ただ、ゲイオウ群主は蘇哲の事情を良く知らないので、今は微妙な雰囲気です。ゲイオウ群主が結婚しようとしないのは蘇哲の元の状態のときの思いがあるからなのかどうか、ってとこでしょうか。

それから蘇哲は靖王を補佐すると宣言してみせながらも靖王は、生真面目ながらも融通の利かなさがあったりするみたいですね。

人柄は良いんだろうけどのちの皇帝となるには、どうなんだろうってとこです。

 

 
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2016年11月17日

琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす 全話見終えた感想①

琅琊榜(ろうやぼう)ロスですな・・

さて、その隙間を埋めるべく、前回の記事に補足します。

 

最大の悪役、夏江について


夏秋、夏春の死を聞いて


これ以外と気付いていない人が多いと思います。この方々は杖刑の最中に死んでいます。ケンキョウシが捕まった時、夏江は首謀者なのでまだ処刑されていませんでしたが、「部下の二人は死んだ」とモウシだったか、梅長蘇だったかが夏江に報告しました。天牢に捕えられている夏江は身動きできないので、外部に側近の部下が生きていることが頼みの綱であったのでしょうが、その望みが絶たれたことなのか、それとも人間としての情なのか不明ですが、とにかく報告を聞いてこれまでないくらいに茫然としていました。この呆然とした姿は夏江の良心だったらと願う限り。呆然とした姿は、最愛の愛弟子の死に呆然としたのだと願いたい。でも、そうなると夏冬が死んでも構わないと思われたエピソードがあったので、どうかな?と思えるのですが。それとも夏冬は最後に裏切る(というか、13年前に実は夏江が行ったことにより夏冬の夫を死なせている〈実は生きていたけれど〉ので、既に夏江の方が先に夏冬を裏切っているのです。)

ただ、仮に次回作があるとすれば、この二人「実は生きていた」となる可能性があるかも。出ないと夏冬に恨まれるよ。

夏江の妻と息子


夏江の妻と息子は終盤に現れます。言ケツのセリフから、夏江の妻は聡明で心も優しい女性であったことは察していましたが、実際はそれ以上でした。「息子は死んだ」と聞かされて夏江は絶望したのですが、実は生きていたのです。夏江が捕えられ、処刑されるであろうことが明白な状態にあることを知り、息子を連れて都を訪れます。目的は夏江の最期の前に対面させ、夏江の処刑後の亡骸を息子に埋葬させること。「夏江の罪は重く許しがたいが、血縁の情と父と息子であるという事実は別」と、妻は息子に夏江に礼をさせます。けれども夏江の罪を許してはいないし、情に流されぐらつく様子もありません。妻&母親の鏡ですね。

夏江と骨族のセンキ公主との恋愛


この二人の間に生まれた子供が存在するかと思いきや、いませんでした。代わりにいきなり後半になってセンキ公主の姉と梁帝との間に生まれた息子が誉王(よおう)・・というエピソード。センキ公主という名前は何度も出てきましたが、後半になっていきなりその姉・・というのは不自然。もともとは誉王(よおう)の母はセンキ公主としたかったのかも?

誉王(よおう)の母がセンキ公主・・だったら面白かったかも。もしそうなら、梁帝は、利用するためにセンキ公主に近づき、誉王(よおう)が生まれた。夏江はセンキ公主を好きで少なからずひそかに交流があったが、梁帝に奪われた。それとキ王がケンキョウシを封鎖しようとしていた。そこでセキエイ事件の発端になった・・ようなだったら納得なんだけど。ただ、こういうエピソードにすると54話では納められなかったかも。夏江とセンキ公主のつながり具合の表現が今一つ弱い気がしました。

誉王(よおう)について


シンハンジャクと誉王(よおう)の関係


シンハンジャクは、誉王(よおう)の策士でしたが、はじめ、側女でもあるのかと思っていました。しょっちゅう、誉王(よおう)の肩をもんでいましたから。

ただ、あんまりそれ以外は、さらりとしていたので、そうでもなかったのかどうか。ただ、誉王(よおう)の正室の妃が、ときどきシンハンジャクと誉王(よおう)を見てイラついている様子が見えました。

ところが誉王(よおう)が謀反を起こし双方とも捕えられた段階になり妃が「お腹に殿下の子が!」と。(ありがち)

最期に誉王(よおう)はシンハンジャクとのつながり感は全く無いようで、普通に妃と普通の夫婦のように「妃とお腹の子を守ってくれ!」と叫んでいましたね。

何だかんだで、登場人物中、この人が一番普通の人間って感じでした。

もっとも、当初は公金横領したり、民を犠牲にしてまでも建物を爆破させたりと問題はありましたが。なんか憎めないキャラでした。

 

庭生を登場させた謎


庭生をわざわざ登場させた理由がわかりません。あるとすれば自作があるとすれば、後の火種にするためか?自作があるとは限らないし、延長するときや、何か事情があってストーリーを変える時の予備エピソード予備軍なんだろうか?

普通に考えれば庭生の存在は皇帝になった元靖王(せいおう)からすれば、脅威です。なんといってもセキエイ事案の再審で正式にキ王の無実が証明されているのです。ただ、皇族として認められるには出生時に他の皇族の証明がいるとかなんとかで「庭生は皇族に戻れないだろう」と靖王(せいおう)と梅長蘇が会話しています。でもそうかな?前例がないだけなので、靖王(せいおう)が皇帝になったのなら、重臣との協議で可能なのではないかと。だとすれば庭生が靖王(せいおう)の皇太子になってもおかしくないということになるし、そもそも靖王(せいおう)ではなく庭生が皇帝になってもおかしくない流れになる。靖王(せいおう)皇帝が気に入らない人が庭生を持ち上げないとも限らない。梅長蘇は靖王(せいおう)に庭生を養子にするように暗に提案して受け入れた靖王(せいおう)ですが、靖王(せいおう)の長子より年上なのも危ない。

梅長蘇がひそかに逃がした誉王(よおう)の身重の妻


靖王(せいおう)は梅長蘇を林殊と知らなかった時、何度も梅長蘇を疑っていました。この猜疑心は父の梁帝とそっくりなのではないでしょうか。

もし、続編が出来たとすれば、庭生が火種になるだろうな。

それから梅長蘇がひそかに逃がした誉王(よおう)の妃もね。その妃の子が生まれれば骨族の皇族の血を引く者としてシンハンジャクあたりが持ち上げそう。その子に誉王(よおう)が死んだ経緯を悪い風に吹き込めば恨みと復讐心を抱かせるよね。

 

「実は生きていた」となりそうな人物、謝玉(しゃぎょく)


この謝玉(しゃぎょく)は「実は生きていた」とひょこり出てくるのだと思っていました。謝玉(しゃぎょく)の遺体を引き取りに行った実子の謝ヒツがまだ戻っていませんし。

謝玉(しゃぎょく)は戻ってきて梅長蘇にどういう感情を抱いているか、ですが、この人は本当は割と常識人なのではないかと思っています。リヨウ長公主も、結局は夫婦の情があるみたいでしたし。

リヨウ長公主・・終盤、松居 直美に見えました・・

 

まだまだあるけれど、今日はこの辺で
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2016年11月15日

琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「さらば、梅長蘇」54話最終回あらすじ・感想

セキエイ事件の再審が行われ、キ王や林ショウの一族、武将らの無実が証明されます。梅長蘇は飛龍らと遊歴の計画を練っていました。

けれども軍報が入り大渝、北燕、夜秦、東海が一気に梁を責めてきます。そこで靖王(せいおう)が出兵しようとしますが、梅長蘇から「陛下を信用するな。」と言い絶対に皇宮を開けてはならないと言います。

そしてかつての運命の地、北方で自分が指揮を執ると言います。靖王(せいおう)は「医者が大丈夫だと証明するなら許可してもいい」と言います。

梅長蘇は藺晨を説得。「私は林殊なのだ」と宣言。

結局、藺晨は根負けして、自分も兵として梅長蘇に同行することに。しかしそれは命を確実に縮める選択でした。

梅長蘇は鎧に身を包み、モウシや飛龍らと出陣します。ゲイオウ群主は止めても無理な事を察していました。

それから(多分3か月後くらい)ゲイオウ群主の前に宮羽が涙を流しながら「ゲイオウへ」と書かれた文を渡していました。

場面は変わりおそらく10年後くらいの皇宮の場面。

年老いた静妃が「皇太后」と呼ばれ、靖王(せいおう)の息子と思われる孫の相手をしています。「兄上」と仲睦まじく遊んでいる、もう少し年上の少年(15~18歳くらい?)は靖王(せいおう)の養子となった庭生のようです。

コウタンもいますが静妃が「あなたも年なんだから、薄着をしないで」と気遣っています。

感想

あ~終わっちゃった~と気が抜けた感じです。

 

で、伏線で一波乱ありそうと思いきや何もなかった人たち・・

宮羽・・最後の最後まで梅長蘇から冷たくされ、最後に裏切ってとんでもない事件が起きるかと思いきやなにもなし

飛龍・・出生の秘密が明かされるかと思いきや、ただの癒しキャラでした

ショウケイエイ・・あんな目にあったのに梅長蘇を憎みもせず、後で(南楚帰国後)どんでん返しがあるかと思ったら、そのままいい人でした

藺晨・・終盤近くに急に出てきたので、何かあるかと思ったら、ただのお医者さんでした

言皇后・・昔、幼い皇子をなくしたらしいので、何かあるかと思ったら(皇子を皇帝が暗殺していたとか、実は皇子が生きていたとか)何もありませんでした

庭生・・キ王が生きていたら時期皇帝だった人なので、靖王(せいおう)が何か思うかと思ったら、普通に養子として大事にされていました

シン・ハンジャク・・夏江と逃亡したのに夏江から見捨てられ、なぜか梅長蘇宅に侵入して飛龍に見つかり、どこかに幽閉されていると思うのですが、何かあるかと思ったらそれっきりでした

越賢妃・・最後はどんでん返しならずでしたが、単に「祝いの席に出てくるな」と扉を閉められただけでした。エンディングで何度もそのシーンがあったので、もっと悲惨な状況かと思ったら、単に失脚したというだけにとどまっていました

結局わからなかったこと

コウタンが用意した2つの杯・・終盤に梅長蘇に毒酒を持ってくるように皇帝に命じられましたが、あの時二つの杯のうち「こちらが蘇先生に」と言ったほうは本当に毒酒だったのか気になります。もしかするとコウタンはあのとき、皇帝を見限っていたのではないかという気がするのです。でも結局、その酒は靖王(せいおう)が床にこぼし、(わざと)もう一方を飲んだ人はいないのでわからずじまいでした。

夏江が梅長蘇に飲ませた鳥金丸・・結局、あの毒薬を飲ませられても梅長蘇が無事だった理由がよくわかりませんでした。

ゲイオウ群主・・結局、この人は皇帝の娘なのかよくわかりませんでした。多分、弟と二人ともに皇帝の子供なんだと思うけど、だとしたら終盤に靖王(せいおう)と共にモウシらと皇宮を囲む事に賛同するときためらいがなかったのが不思議。父親は娘を溺愛しがちなのにその辺がいまひとる

静妃が世話になった医師・・中盤の頃静妃が皇帝に謀反に関わったとして罪人となっているのですが世話になった医師の赦免を願いました。その医師とは梅長蘇のことだったのでしょうか?

 

しばらくしたら、また付け加えたいと思います。

 
posted by あらすじべや at 05:11| 琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール
名前:ran
性別:女性
一言:主に歴史系アジアドラマ中心です。感想だったり、あらすじだったり、その都度きめ細かくだったり、おおざっぱだったり、とにかく気負わず記しています。大陸と地続きのドラマはやはり面白い。国の価値観や盛っている部分はあるけれど、それを差し引いても、違う着眼点の発見があるからやめられません。最近は韓国ドラマより中国歴史ドラマを観ています。