12話のラストで誰かが仕組んだ(女楽のプヨンの同僚が犯人)長さ70~80センチ、直径20センチくらいの丸太がロープでセットされていて、練習しているジニ目がけて勢いよく飛んできます。たまたまジニを眺めていたキム・ジョンハンが寸前に発見。ジニをかばうように目の前に自ら飛び出しました。
(キム・ジョンハンは倒れて意識を失いましたが、大事には至らなかったようで、しばらくするとケロリとして普通に登場しています。)
犯人はメヒャンの弟子でプヨンの同僚(先輩?)だったのですが、メヒャンもピョクゲスもプヨンが犯人だと決めつけてしまうのです。プヨンはものすご~く複雑です。ピョクゲスもだけど、キム・ジョンハンもみんなジニを心配しています。メヒャンもペクムも。おまけにジニは短期間で舞も習得してしまいました。
プヨンはこれまで実力では負けない!と正々堂々と競うつもりだったのですが、やっぱり心が折れてしまったようで、遂に卑怯な手に出てしまいました。
ジニが試しに群舞の練習をすると、他のみんなとのバランスを取るという事が出来ない欠点がありました。ジニの才能が突出しているということでもあるのですが、それが群舞では致命傷になっているわけです。メヒャンはジニに下女の仕事を命じます。そのうちジニは下働きと通じて一緒に踊る他の人の呼吸、動きにあわせて謙虚になることが大事だと気付きます。ペクムはメヒャンがジニに下働きをさせたと聞いて「さすがメヒャン」と喜んでいます。
案の定、ジニは群舞をそつなく踊っていました。
ところが、約束の舞を披露した時、前日にひそかにプヨンが最後の振り付けを替えて短くしていたのです。途中まで調子良く踊っていたジニですが、まだ振り付けは残っているはずなのに、プヨンらは終わった体勢でいます。自分ひとりだけ踊っているのに気づき、剣を落とします。
ところが!
ジニはとっさに近くにいた武官から剣を引き抜き、一人で舞い始めるのです。その舞いはペクムが踊っていた「鶴の舞」でした。ジニは踊りながらキム・ウノの前で踊った光景を思い出しています。頑なに閉ざし舞う喜びを封印していたのですが、この瞬間、舞う喜びがジニの心に復活します。
皮肉にもプヨンのたくらみは、ジニの本能を目覚めさせてしまったのでした。
が、勝手に一人で踊ったとして、後にキム・ジョンハンからそれぞれに言い渡されたのは
ジニ ペクムの元に戻り「鶴の舞」を完成させること。
ペクム、メヒャン 退妓にならず、現状のまま
一方で、ピョクゲスはジニの心が自分に向かないので非常にいらだっています。ある日、なぜかタンシムがピョクゲスに呼ばれます。タンシムもタンシム母も大喜びです。タンシムはピョクゲスと一夜を共にはします。けれども、ピョクゲスの目的はあくまでジニなのです。タンシムがジニの親友だということでジニの心をつかむ情報を得たいがためにタンシムを呼び、その報酬としてタンシムを抱いているという状況です。
ところがタンシムはすっかりピョクゲスを本気で好きになってしまったよう。ピョクゲスは小さな宴でジニ、タンシムもいる席で自ら楽器を奏でます。ところがジニは「退屈だわ~」と言ってあくびをして出ていってしまうのです。ピョクゲスは怒りと悲しみが半々。タンシムは必死に泣きながらピョクゲスをなだめます。
そしてタンシムはジニの母のところに言って泣きながら「ピョクゲス様がジニの心を得る方法を教えて下さい。」と言います。ジニ母はこれまでとなぜか方針が一転。ひそかにタンシムとピョクゲスを訪れてジニの心を得る方法を伝授します。
楽器の弾き方、曲の選び方、文の内容、言葉の交わし方、タイミング、楽器を使用人に持たせず自分で持つ・・など。特に楽器の奏で方はジニ母がピョクゲスにプチレッスンまでします。(ジニ好みの演奏のレッスン)
案の定、ジニはこれまでピョクゲスに頑なだったのに、ウソみたいにピョクゲスの言動にするするとなびいてきます。さ~て、どうなるんでしょう。それからタンシムは妊娠しやすい日と分かっているのにピョクゲスと一夜を共にしていますよ。
肝心のキム・ジョンハンは、ジニが心を許しそうになったのですが、ペクムが舞を踊る機になるように昔の初恋の話しを教えたからジニの金銭に触れる言動をしたのだと誤解されています。半分くらい誤解は解けたようですが、そのタイミングでキム・ジョンハンは都に帰ってしまい、一方でピョクゲスとジニが接近しそうな(ジニ母の戦略の結果)予感です。キム・ジョンハンとジニの恋愛は遠回りになってしまいそう。
それから影のようについているジニの用心棒の男も、ジニを好きなようですね。
ジニ母の方針が一転したのは、キム・ジョンハンとの本物の恋に苦しんで欲しくないと考えたからのようです。にしてもジニ母はジニ以上によ~く娘をわかっていますね。母だから娘をわかっている・・とは限らないのが普通ですが。盲目だからこそ、キーセンだからこそでもあるのでしょうが、自分の母は私のことを分かってはいないな~と思うことの方がほとんどなので、ある意味うらやましいと思いました。
それから、ドラマだからいいんですが、ジニの頑固さにはある意味あきれています。下手に超売れっ子キーセンなもんだから、ますますそのワガママが通ってしまうんですね。身分の壁があるので両班との恋愛に理想を貫くのはキーセンには無理。ペクムははじめから割り切って舞いの技術と富を得ることに切り替えた方が良いと、ジニが苦しまないように言っていると思うのです。が、ジニは気持ちが若いのであくまで理想を追求してペクムをにくみます。
なんだか思春期の子供が「大人は誰もわかってくれない!」とかいってぐれる(死語?)様な感じに見えます。
でも、ドラマは面白いし、目の保養になるしなかなかいいですよ。
2014年11月26日
ファン・ジニ 11~12話 感想 (「ガラスの仮面」?)
子役時代を観たときの第一印象は「うわ!ガラスの仮面!」です。マヤが劇団に入りたくて窓にぶらさがって稽古を除いているシーンとそっくりなシーンなど。月影千草が紅天女を伝授する少女を捜し求めていてマヤを発見した時の様子とペクムがジニに出会ったときの様子がかぶって見えました。
もちろん、ストーリーは違いますが、今回はすっかりそんなことを忘れていたところに再び「幻の舞、鶴の舞」の話題でまたしても「あ!ガラスの仮面!」な印象を感じました。
最近はスポ根系や才能発見系のドラマって少ないですが、面白いですね。このドラマで割と好きなキャラはメヒャンです。一見、悪役ですが、実は公平で見る目がある人物です。今回はジニに剣舞を教えるのに付き合っているシーンでは才能と根性のある者に教えることが出来る喜びに純粋に浸っている様が印象的でした。プヨンはそれを見てショックを受けるんですけどね。
11話の後半でジニがピョクゲスに一夜を共にしたいと申し出たときは「何かあるな」とは思いましたが、まさかの「私が旦那様の一夜を買います。」と来るとは。ものすごい仕返しですね。でも、普通の人ならばかえって怒りを買ってそのままてごめに・・ってことになってしまうのでしょうが、そうはならないのがドラマでありピョクゲスの人柄なんでしょう。
男性主役にしてはキム・ジョンソがいまひとつ目立たない風貌ですが、ようやく見慣れてきました。
もちろん、ストーリーは違いますが、今回はすっかりそんなことを忘れていたところに再び「幻の舞、鶴の舞」の話題でまたしても「あ!ガラスの仮面!」な印象を感じました。
最近はスポ根系や才能発見系のドラマって少ないですが、面白いですね。このドラマで割と好きなキャラはメヒャンです。一見、悪役ですが、実は公平で見る目がある人物です。今回はジニに剣舞を教えるのに付き合っているシーンでは才能と根性のある者に教えることが出来る喜びに純粋に浸っている様が印象的でした。プヨンはそれを見てショックを受けるんですけどね。
11話の後半でジニがピョクゲスに一夜を共にしたいと申し出たときは「何かあるな」とは思いましたが、まさかの「私が旦那様の一夜を買います。」と来るとは。ものすごい仕返しですね。でも、普通の人ならばかえって怒りを買ってそのままてごめに・・ってことになってしまうのでしょうが、そうはならないのがドラマでありピョクゲスの人柄なんでしょう。
男性主役にしてはキム・ジョンソがいまひとつ目立たない風貌ですが、ようやく見慣れてきました。
2014年11月22日
ファン・ジニ1~10話 感想
2,3年前に1~10話くらいまでを観たのですが、途中で挫折していましたが、久々に9話から観てみました。まず、以前挫折した理由は子役時代はテンポ良く観ていたのですが、ウンホ(チャン・グンソク)との悲恋のエピソードで挫折しました。(ファンの方ゴメンね)
9話に涙したという人は多います。が、このエピソードはもう少し短くしてもう少し若い女優さんが演じた方が良かったかな・・それか、ウンホをもう少し年上の俳優さんにするか。年齢的印象のバランスが良くなくて違和感ありました。
それから今回気付いたのですが10話のはじめにジニ(ミョンウォル)がいる教坊にウンホ付きの使用人だった男が働いていて「ウンホの家が取りつぶしになった・・」と言っていました。ドラマの設定なんでしょうけどね。
あまり好きなエピソードではなかったものの、ウンホとの悲恋でイヤというほど建前や形式の壁を味わったからこそ、言動の全てがそれを覆す物がベースになっているんですね。
ネタバレになりますが10話の最後に明の使臣が書いた詩を破ってもやしますが、それは「すでに心に永遠に書き留めたから形式としての書は必要ない」ということなんですね。
こうしてみると、ミョンウォルの風流というのは当時の権力体制を大いに皮肉る結果にもなるわけです。でも両班や王族たちはそれを喜ぶんですね。一歩間違えれば明の使臣のときのようにいったんは怒りを買いますが真意がわかれば感動に変わるというわけです。
それから10話にこの時代の王様が登場します。なんとチャングムのお父さんじゃないですか。中宗ですよね。
実際は、当時のキーセンといえど、このドラマのように華やかな衣装ではなかったと思いますがドラマとして華麗に演出されているので女性が観るドラマとしては目の保養になります。
ミョンウォルとは多分、漢字で「明月」と書くんですね。子供の時育てていたお坊さんが話していたのでぴんときました。
9話に涙したという人は多います。が、このエピソードはもう少し短くしてもう少し若い女優さんが演じた方が良かったかな・・それか、ウンホをもう少し年上の俳優さんにするか。年齢的印象のバランスが良くなくて違和感ありました。
それから今回気付いたのですが10話のはじめにジニ(ミョンウォル)がいる教坊にウンホ付きの使用人だった男が働いていて「ウンホの家が取りつぶしになった・・」と言っていました。ドラマの設定なんでしょうけどね。
あまり好きなエピソードではなかったものの、ウンホとの悲恋でイヤというほど建前や形式の壁を味わったからこそ、言動の全てがそれを覆す物がベースになっているんですね。
ネタバレになりますが10話の最後に明の使臣が書いた詩を破ってもやしますが、それは「すでに心に永遠に書き留めたから形式としての書は必要ない」ということなんですね。
こうしてみると、ミョンウォルの風流というのは当時の権力体制を大いに皮肉る結果にもなるわけです。でも両班や王族たちはそれを喜ぶんですね。一歩間違えれば明の使臣のときのようにいったんは怒りを買いますが真意がわかれば感動に変わるというわけです。
それから10話にこの時代の王様が登場します。なんとチャングムのお父さんじゃないですか。中宗ですよね。
実際は、当時のキーセンといえど、このドラマのように華やかな衣装ではなかったと思いますがドラマとして華麗に演出されているので女性が観るドラマとしては目の保養になります。
ミョンウォルとは多分、漢字で「明月」と書くんですね。子供の時育てていたお坊さんが話していたのでぴんときました。
プロフィール

性別:女性
一言:主に歴史系アジアドラマ中心です。感想だったり、あらすじだったり、その都度きめ細かくだったり、おおざっぱだったり、とにかく気負わず記しています。大陸と地続きのドラマはやはり面白い。国の価値観や盛っている部分はあるけれど、それを差し引いても、違う着眼点の発見があるからやめられません。最近は韓国ドラマより中国歴史ドラマを観ています。