いや、良かったです。まさかの一応ハッピーエンド。こういうラスト、いいですね。それとラストの首陽も良かったです。ラストの話はのちほど。
21~22話は、チョン・ジョンが袂に持っていた檄文をうっかり落としてしまい処刑されることになってしまったくだりは、これまで絶賛してきた演出、脚本に?の思いでしたが、23~24話では期待を裏切らないラストでした。
まず、21~22話で首陽は「セリョンの記録を全て消してしまえ」と都承司に命じましたが、これって思うに首陽の対面を保ちつつもセリョンを自由にしてキム・スンユと逃げてもらうための最大の親心だったように思うのです。この時点で首陽は、まさかキム・スンユがさらなる反乱の首謀者になるとは思っていないから、です。身分が王女のままでは二人はいつまでも追われてしまいますから。
キム・スンユは大義を果そうとか考えず、とりあえずセリョンとどこかに逃げて暮すだけなら何とかなったはず。まあ、それではドラマにならないので最後まで粘ってしまいましたね。
それから最後まで報われず一番かわいそうだったのは、実はシン・ミョンです。その父も。実はひそかにキム・スンユを殺さずに見逃したり、チョン・ジョンや師匠らが牢にいたときにキム・スンユらが忍び込む頃に兵を引かせたりとさりげなく機会を与えていたものの、誰からもそれをわかってもらえなかったんです。キム・スンユの義理の姉母娘にも住まいや暮らしをひそかに援助していたり。セリョンから礼を言われたのはこのときだけでしたね。あとはセリョンから冷たくされ誤解されっぱなしでした。
でも最後は王命を受けているのでキム・スンユかシン・ミョンのどちらかが死んでしまうの?と思ったら、なんとハン・ミョンフェが(事前に首陽から「いざとなったらシン・ミョンを犠牲にしてもかまわん」と言われていた。)シン・ミョンがキム・スンユと戦っているところに矢で攻撃開始してしまいそれで亡くなってしまいました。シン・ミョンの父は、事前に王から疑惑を持たれ始めている危機感を悟っていましたが、結局、息子を亡くす形になり、最後の出番で首陽の部屋から出るときの神妙な表情が哀れでした。
キム・スンユが寺に来ていた首陽の首に刃を当てたとき、さすがの首陽。キム・スンユの意表を突く言葉を発して相手のタイミングを奪いました。絶妙の間で「セリョンがお前の子を宿している。」。
それでキム・スンユは捕まってしまいますが首陽は、このとき命を奪おうと思えば奪えたのに、そうせずに時間稼ぎのようなことをしていますね。「私に許しを請えば二人を逃がしてやろう。」でもキム・スンユはYESと言わなかったので首を切られそうになった瞬間、セリョンが飛んできて・・セリョンが切られるの?と思ったら、セーフ。王妃が「寺で殺生はおやめ下さい。」と王に処刑をやめる名分を提案したようなものなので(多分、首陽は、このときセリョンのためにキム・スンユを殺したくなかったと思う。が、王として処刑を命じないと体裁が悪いわけです。そこに王妃が「寺で殺生は・・」と旨くいってくれたので「じゃあ明日」と時間を稼ぐことができましたね。)
で、王妃はセリョンにキョンヘ王女とともに「子供のためにキム・スンユを説得しなさい。一度だけ首陽を王と認める発言をさせるのだ。」と言って説得させるためにセリョンをキム・スンユがいる牢に連れていきました。ところがセリョンはキム・スンユを説得しないんです。え~??と思ったら場面は数年後。
氷玉館の仲間達がセリョンとキム・スンユの墓らしきところにお参りに来ているのです。え~やっぱりしんだの?と思ったら、すっかり年老いて覇気がない首陽は、王妃の提案で、お忍びで湯治に出かけました。すると首陽は偶然、キム・スンユそっくりの男が5歳くらいの娘を連れてにこやかに歩いているのを見かけます。キム・スンユそっくりの男なのに首陽は嬉しそうにじ~っと見ているんです。すると、後ろの輿の王妃もキム・スンユそっくりの親子を見守っています。幻想?似た人?と思ったら、その親子はキム・スンユと娘でした。
キム・スンユはからだが少し不自由なようで、目が見えないようです。質素な家に到着すると使用人のヨリとセリョンがいました。貧しいながらも幸せそうです。
すると物陰から首陽が娘たちの様子を見ていました。首陽は王妃に「おまえだったのか」と礼を言うように手を握りました。王妃は、キム・スンユが捕らえられたあの日、セリョンが自害して二人とも死んだことにしたのです。そして二人を逃がしたのでした。今は首陽はキム・スンユを見てもうろたえたり怒ったりすることもなく、ただただ普通に娘夫婦を見つめるひとりの老人として嬉しそうに見ているだけでした。
歴史ではどうなのかわかりませんが、このドラマでは首陽がクーデターを行ったのはセリョンらに「おまえたちのため」とよく言っていました。推測ですがドラマではキム・ジョンソらは善人として描かれていましたが、首陽の手腕が優れていたので幼い王を補佐する権力のあるキム・ジョンソ側らに首陽らが排除される危険があったのかも知れないと思っています。だから、首陽は家族を守るために先にクーデターを起こしたのかなあ・・と。ころしすぎだけど。もちろん、ドラマ上のストーリーの推測ですよ。
最後は悲しい終わり方の多い時代物ですが、このドラマは最後は二人が死なずに幸せに暮してくれていて良かった良かった。たまにはこういうラストがよいです。首陽の善人と悪人の狭間の加減も絶妙でした。王妃も首陽を支えつつ、子供達には厳しくも愛がある聡明な人物像がこのドラマの安定感に繋がっていたと思います。
そういえば、ただの使用人にしてはやけに出番の多いヨニですが、最後までセリョンらと暮していましたね。同じ年頃(セリョンより少し年上?)なのに、、身分が違うと言っても目の前で愛だ恋だと悩んでいるのに、ヨリのような使用人か女官では無縁だというのが微妙にかわいそうかも。出番が進むに連れて何か垢抜けてキレイになった気がするのは気のせいでしょうか。脇役だったけれど、使用人にしてはアップになったり台詞も出番も多いのは、演出とか監督の人に気に入られていて、次回何かの作品に抜擢される可能性があるのかなあ?もしかするとセリョン役に使いたかったのに、キム・スンユとはバランスが良くないから脇役になっちゃったとか?勝手な想像です。
とにかく何度も使われた時代設定で話数が少ないのに、とても密度の濃いドラマでした。あ、でもインス大妃は端折ったようですね。この人を登場させると複雑になりますからね。
2015年01月12日
2015年01月03日
王女の男 19~20話 感想(セリョン、再び父を脅す)
「縁を切ります!」と言って、セリョンが首陽の前で護身用の小刀を取り出したときはドキッとします。「え?また『命を絶ちます。』と言って脅すのかしら?でも、その手はもう使えないんじゃあ。」と思ったら三つ編みの髪ををカット。「親からもらった身体に傷を付けるのは気が引けますが」と前置きして。
そうそう、朝鮮王朝の価値観は儒教がベースなので髪の毛もひげも爪も「親からもらったから」と言う理由で伸しっぱなしだったそうです。日本が占領下に置いた時に朝鮮最後の王が涙しながらヒゲを剃ったシーンが確かドラマ「明成皇后」にありました。ある意味、日本が強引に従わせるから仕方なく・・と言う形でスッパリと髪を切ったり爪を切ったりヒゲを剃ることができて良かったんじゃないでしょうか。
ドラマではみんなスッキリしていますが、実際は伸しっぱなしなので衛生上も良くなかったんじゃないでしょうか。なので、セリョンが髪を切るって大変なことだったんでしょうね。
さて、セリョンはスンユとピンオク館に隠れ住みます。スンユを見送るほんのひとときの夫婦気分。(部屋はアガン親子のところです。)スンユのために慣れない炊事をして食事を完成した頃にシン・ミョンが乗り込んできて宮廷へ逆戻り。
セリョンの母が「もう、王様はお前を大目に見てくれないだろうからいい加減にしといた方がいいよ。」と言うようなことを言うのですが、セリョンは強気です。苦労して(?)王座に就いた王が中に鎧を着ているとは言え人質交換の場に現われたほどセリョンを溺愛している首陽なので、妙な自信があったのでしょうね。
ところが・・20話の最後では首陽は「お前は王女ではない。シン判官の使用人になるのだ。」シン判官もセリョンも「えっ!?」な顔で終了次回へ・・
そうそう、チョン・ジョンですが、ようやくキョンヘ王女と流刑地でひっそり暮していたのに、呼び出されて「城綿大君が同志を集めているからリーダーになってくれ」と言われて了承していますよ。危険すぎる。スンユも父の元部下で火薬の技術を持つ男と接触。最後に首陽が負けることはないと知っているので残り2話悲しい結末になるのは決定的なので複雑です。
それにしても、アガンかわいすぎる。緊張感ある暗い場面でもこの子が出てくると癒やされますね。スンユの義姉も賢い人で良かったです。セリョンの正体を知って、一時はえっ?な表情をしましたが、落ち着くとセリョンに同情していました。
それにしても、以前からふしぎだったのは「首陽大君」という名前です。ドラマ「大王世宗」で世宗が首陽に「首陽」とは「王子達の長であるという意味だ」と言っていましたが、どうも腑に落ちません。「首長」の「首」太陽の「陽」の時、いずれもトップの人間であることを表す名前を王にならない予定の王子に付けるでしょうか。
また、首陽は「幼い王から王座を奪った」とされ、このドラマでも非道っぷりが描かれています。でも、あれだけ用意周到に王座を奪ったのならば、即位した後にその事実を隠すのが普通ではと思うのです。歴史の改ざんですね。名前、絵に描いたような非道な行い、でも実績はある・・もしかして、この人って、本当は正当な跡継ぎで王座に就いたのに、後に誰かによって悪人にされてしまった可能性・・出も、誰が?・・ないとは言えないなあ・・想像するのも歴史を考える醍醐味です。
そうそう、朝鮮王朝の価値観は儒教がベースなので髪の毛もひげも爪も「親からもらったから」と言う理由で伸しっぱなしだったそうです。日本が占領下に置いた時に朝鮮最後の王が涙しながらヒゲを剃ったシーンが確かドラマ「明成皇后」にありました。ある意味、日本が強引に従わせるから仕方なく・・と言う形でスッパリと髪を切ったり爪を切ったりヒゲを剃ることができて良かったんじゃないでしょうか。
ドラマではみんなスッキリしていますが、実際は伸しっぱなしなので衛生上も良くなかったんじゃないでしょうか。なので、セリョンが髪を切るって大変なことだったんでしょうね。
さて、セリョンはスンユとピンオク館に隠れ住みます。スンユを見送るほんのひとときの夫婦気分。(部屋はアガン親子のところです。)スンユのために慣れない炊事をして食事を完成した頃にシン・ミョンが乗り込んできて宮廷へ逆戻り。
セリョンの母が「もう、王様はお前を大目に見てくれないだろうからいい加減にしといた方がいいよ。」と言うようなことを言うのですが、セリョンは強気です。苦労して(?)王座に就いた王が中に鎧を着ているとは言え人質交換の場に現われたほどセリョンを溺愛している首陽なので、妙な自信があったのでしょうね。
ところが・・20話の最後では首陽は「お前は王女ではない。シン判官の使用人になるのだ。」シン判官もセリョンも「えっ!?」な顔で終了次回へ・・
そうそう、チョン・ジョンですが、ようやくキョンヘ王女と流刑地でひっそり暮していたのに、呼び出されて「城綿大君が同志を集めているからリーダーになってくれ」と言われて了承していますよ。危険すぎる。スンユも父の元部下で火薬の技術を持つ男と接触。最後に首陽が負けることはないと知っているので残り2話悲しい結末になるのは決定的なので複雑です。
それにしても、アガンかわいすぎる。緊張感ある暗い場面でもこの子が出てくると癒やされますね。スンユの義姉も賢い人で良かったです。セリョンの正体を知って、一時はえっ?な表情をしましたが、落ち着くとセリョンに同情していました。
それにしても、以前からふしぎだったのは「首陽大君」という名前です。ドラマ「大王世宗」で世宗が首陽に「首陽」とは「王子達の長であるという意味だ」と言っていましたが、どうも腑に落ちません。「首長」の「首」太陽の「陽」の時、いずれもトップの人間であることを表す名前を王にならない予定の王子に付けるでしょうか。
また、首陽は「幼い王から王座を奪った」とされ、このドラマでも非道っぷりが描かれています。でも、あれだけ用意周到に王座を奪ったのならば、即位した後にその事実を隠すのが普通ではと思うのです。歴史の改ざんですね。名前、絵に描いたような非道な行い、でも実績はある・・もしかして、この人って、本当は正当な跡継ぎで王座に就いたのに、後に誰かによって悪人にされてしまった可能性・・出も、誰が?・・ないとは言えないなあ・・想像するのも歴史を考える醍醐味です。
2014年12月27日
王女の男 17~18話 感想(キョンヘ王女がチョン・ジョンに、ようやく「旦那様」と呼ぶシーンは感動物)
今回の見所は、セリョンが父とスンユの板挟みに苦しむシーンです。スンユが師匠のイ・ゲやチョン・ジョンらと首陽を打つ計画を知ってしまったから。スンユは兄貴分となったソクチュから「いっそ、あの女を連れて逃げろ。どこかで子を産んで暮らせ。」と言われ、セリョンからも「いっそ、私を連れて逃げて下さい。」と言われます。が、スンユが選んだ道は首陽を打つこと。ただ、イ・ゲとの再会がきっかけとなり、単なる仇討ちではなく、「大業を果す」事が目的となっていました。義姉と姪のアガンが生きていて、セリョンが世話をしていたと知ってだいぶギラギラした感情が落ち着いています。
第二の見せ場は、キョンヘ王女とチョン・ジョンです。チョン・ジョンとは始め、無理やり決まった結婚に仕方なく沿った形だけのものでした。けれども、少しずつ時間をかけてキョンヘ王女はチョン・ジョンの人となりを知っていきます。そしてやっとチョン・ジョンを「旦那様」と呼び、やっと夫として受け入れました。若くもなく、トレンド俳優でもない二人が、これほど自然な形で愛を育む姿は本当に素晴らしい脚本と演出、演技です。これは感動しました。これまで観た、数々の映画、ドラマの中でもトップクラスといってもいいくらい。
が、その幸せもむなしく、首陽を打つ計画が漏れてしまいクーデターが失敗します。チョン・ジョンもイ・ゲもとらわれの身に。
18話の最後にはシン・ミョンに覆面を外した顔を見せたスンユ。シン・ミョンは驚いていますが、多分内心喜んでいると思います。が、セリョンが「一生、嫁がない」理由の訳も知って複雑だろうと思います。この人もかなり辛い立場だと思います。
幼い上王の結果を知っているだけに、やるせないですね。ただ、以前も書きましたが、改めてドラマで一連のクーデターの流れを見ていると、あまりにイ・バンウォンのクーデターと重なる部分があるので何か怪しい気もするんですよね。世宗の功績が多すぎる事にも疑問を抱いています。ひとつの可能性として、朝鮮王朝の初期の歴代王はもしかして真実ではなかったりして?とか。それを隠蔽したいけど功績としての結果は隠しようがない。そこで世宗という日本で言う聖徳太子のように功績ありまくりの人物を作り出した・・りして?あくまで想像です。日本でも、聖徳太子という人の存在について、そのような説があります。そういうストーリーを作るために過去のクーデターを参考にしたので似ている?とか。もっとも、それを言ったらイ・バンウォンのクーデターも真実だという証拠はないのですが。
歴史は壮大な推理小説みたいで想像するのは結構楽しかったりします。
第二の見せ場は、キョンヘ王女とチョン・ジョンです。チョン・ジョンとは始め、無理やり決まった結婚に仕方なく沿った形だけのものでした。けれども、少しずつ時間をかけてキョンヘ王女はチョン・ジョンの人となりを知っていきます。そしてやっとチョン・ジョンを「旦那様」と呼び、やっと夫として受け入れました。若くもなく、トレンド俳優でもない二人が、これほど自然な形で愛を育む姿は本当に素晴らしい脚本と演出、演技です。これは感動しました。これまで観た、数々の映画、ドラマの中でもトップクラスといってもいいくらい。
が、その幸せもむなしく、首陽を打つ計画が漏れてしまいクーデターが失敗します。チョン・ジョンもイ・ゲもとらわれの身に。
18話の最後にはシン・ミョンに覆面を外した顔を見せたスンユ。シン・ミョンは驚いていますが、多分内心喜んでいると思います。が、セリョンが「一生、嫁がない」理由の訳も知って複雑だろうと思います。この人もかなり辛い立場だと思います。
幼い上王の結果を知っているだけに、やるせないですね。ただ、以前も書きましたが、改めてドラマで一連のクーデターの流れを見ていると、あまりにイ・バンウォンのクーデターと重なる部分があるので何か怪しい気もするんですよね。世宗の功績が多すぎる事にも疑問を抱いています。ひとつの可能性として、朝鮮王朝の初期の歴代王はもしかして真実ではなかったりして?とか。それを隠蔽したいけど功績としての結果は隠しようがない。そこで世宗という日本で言う聖徳太子のように功績ありまくりの人物を作り出した・・りして?あくまで想像です。日本でも、聖徳太子という人の存在について、そのような説があります。そういうストーリーを作るために過去のクーデターを参考にしたので似ている?とか。もっとも、それを言ったらイ・バンウォンのクーデターも真実だという証拠はないのですが。
歴史は壮大な推理小説みたいで想像するのは結構楽しかったりします。
2014年12月21日
王女の男 1~16話 感想(パク・シフの黒装束姿は、イ・ジュンギ演じた「イルジメ」を思い出す。)
このドラマ、観ようかどうか迷っていてこの記事にお越し頂いたとすれば、「どうぞ観てください。」と言います。話数は短く、時代背景も何度もドラマ化された年代ですが、非常にきめ細かい作りのドラマです。
余談ですが、このドラマを観ているとイ・ジュンギ主演でパク・シフも腹違いの弟役で出演していた「一枝梅(イルジメ)」を思い出します。確か、脚本も演出も監督も違う方だと思いますが、ドラマの大きな流れが何となく似ています。
何が似ているかというと、まずは主役が元は有力な身分の父親だったのが陰謀に巻き込まれ、ころされ、罪人とされ、その息子である主人公は生まれを隠して復習を考えつつ生きるという流れです。
次は、復讐の相手の愛娘を愛してしまうというロミオとジュリエット状態になる流れも。もっとも「イルジメ」で相手のお嬢様はイルジメの正体を知ることはありません。(確かそうだったと。)
そもそも、「イルジメ」では主役が二人いるような妙な演出でした。イ・ジュンギが主役で、好演していましたが、もともと一人のエピソードだったものをイ・ジュンギとパク・シフの二人に分けたような妙な流れでした。
その点、こちらのドラマは主役は一人ですので、スッキリ観ることが出来ます。
出も、黒装束姿のパク・シフや、復習心に苦しむ様子などを見ているとイ・ジュンギが演じたイルジメとどうしても重なって見えるのです。なんだか似ている。
気のせいかも知れませんが、そんな印象もあります。
余談ですが、このドラマを観ているとイ・ジュンギ主演でパク・シフも腹違いの弟役で出演していた「一枝梅(イルジメ)」を思い出します。確か、脚本も演出も監督も違う方だと思いますが、ドラマの大きな流れが何となく似ています。
何が似ているかというと、まずは主役が元は有力な身分の父親だったのが陰謀に巻き込まれ、ころされ、罪人とされ、その息子である主人公は生まれを隠して復習を考えつつ生きるという流れです。
次は、復讐の相手の愛娘を愛してしまうというロミオとジュリエット状態になる流れも。もっとも「イルジメ」で相手のお嬢様はイルジメの正体を知ることはありません。(確かそうだったと。)
そもそも、「イルジメ」では主役が二人いるような妙な演出でした。イ・ジュンギが主役で、好演していましたが、もともと一人のエピソードだったものをイ・ジュンギとパク・シフの二人に分けたような妙な流れでした。
その点、こちらのドラマは主役は一人ですので、スッキリ観ることが出来ます。
出も、黒装束姿のパク・シフや、復習心に苦しむ様子などを見ているとイ・ジュンギが演じたイルジメとどうしても重なって見えるのです。なんだか似ている。
気のせいかも知れませんが、そんな印象もあります。
2014年12月19日
王女の男 15~16話 感想
セリョンの背中に矢が当たってしまったのですが、案の定セリョンは助かり間もなく普通に過ごしています。医学の発達していないこの時代に、ありえな~い・・のですが韓国ドラマではありがちなので、良しとしましょう。
さらに、スンユの周囲にはシン・スクチュ率いる部下らが大勢隠れているのですから、普通はスンユ、捕まると思うのですが、どこからともなく仲間二人が現われてスンユと一緒に逃げます。
セリョンは当然犯人がスンユだとは言わず、知らない男だと言います。
ところが、ハン・ミョンフェら首陽派は、この事件の黒幕が綿城大君だと濡れ衣を着せてチョン・ジョンとともに牢に入れて尋問します。そこで幼い王は、心を痛め、首陽に「譲位するからもう、血を流すのはこれで終わりにして下さい。」と頼みます。首陽は、一応形だけ断って見せますが、それはあくまで世間体。間もなく、スンユが温寧君を暗殺し、衣服に「大虎」の血文字を書いたため(大虎とはキム・ジョンソの別名らしいです)首陽は危険を察して急遽、譲位を早々に受けて宮殿に入ります。
それをセリョンは激しく非難。「宮殿には入らない」と拒むのを母のユン氏は困っています。
スンユはチョン・ジョンに密かに会いに行き、二人の師であった人に会い、スンユを見て泣いて喜びます。この様子がなかなか泣けるシーンです。
シン・スクチュは妓楼が多い地域のごろつきの男に「怪しい男がいたら知らせるように」と取引を持ちかけていました。この男はスンユらが隠れ住んでいる妓楼の情報をスクチュに知らせます。たまたまスンユが外出中だったのですが、ちょうどセリョンがその妓楼に向かっていて、スクチュに見つかってしまいそうな寸前にセリョンがスンユの腕を引いたため見つからずに済みました。思いがけず再会するふたり・・で16話終了です。
にしても幼い王が廃位されるシーンはいろんなドラマで描かれていますが、やはり泣けますね。本来、幼い王を補佐する立場の人が次々抹殺されているので幼い王は、そうするしかないわけです。
それにしても首陽大君が王の格好をすると、最近見たばかりの大王世宗のイ・バンウォン役とかぶって混乱します。
さらに、スンユの周囲にはシン・スクチュ率いる部下らが大勢隠れているのですから、普通はスンユ、捕まると思うのですが、どこからともなく仲間二人が現われてスンユと一緒に逃げます。
セリョンは当然犯人がスンユだとは言わず、知らない男だと言います。
ところが、ハン・ミョンフェら首陽派は、この事件の黒幕が綿城大君だと濡れ衣を着せてチョン・ジョンとともに牢に入れて尋問します。そこで幼い王は、心を痛め、首陽に「譲位するからもう、血を流すのはこれで終わりにして下さい。」と頼みます。首陽は、一応形だけ断って見せますが、それはあくまで世間体。間もなく、スンユが温寧君を暗殺し、衣服に「大虎」の血文字を書いたため(大虎とはキム・ジョンソの別名らしいです)首陽は危険を察して急遽、譲位を早々に受けて宮殿に入ります。
それをセリョンは激しく非難。「宮殿には入らない」と拒むのを母のユン氏は困っています。
スンユはチョン・ジョンに密かに会いに行き、二人の師であった人に会い、スンユを見て泣いて喜びます。この様子がなかなか泣けるシーンです。
シン・スクチュは妓楼が多い地域のごろつきの男に「怪しい男がいたら知らせるように」と取引を持ちかけていました。この男はスンユらが隠れ住んでいる妓楼の情報をスクチュに知らせます。たまたまスンユが外出中だったのですが、ちょうどセリョンがその妓楼に向かっていて、スクチュに見つかってしまいそうな寸前にセリョンがスンユの腕を引いたため見つからずに済みました。思いがけず再会するふたり・・で16話終了です。
にしても幼い王が廃位されるシーンはいろんなドラマで描かれていますが、やはり泣けますね。本来、幼い王を補佐する立場の人が次々抹殺されているので幼い王は、そうするしかないわけです。
それにしても首陽大君が王の格好をすると、最近見たばかりの大王世宗のイ・バンウォン役とかぶって混乱します。
2014年12月08日
王女の男 13~14話 感想(14話圧巻! 涙が出るシーン続出、首陽もすごい)
とにかく、自然と涙があふれます。主役は人気俳優パク・シフと、かわいい若手の女優さんセリョンのロミオとジュリエット的恋愛のストーリーですが、それだけじゃないのです。普通、若手の人気俳優をメインにしたドラマは、脇役の人たちがおざなりになりがち。けれども、このドラマは違うのです。特に首陽大君役の俳優さんは、さすがです。同時に脚本や演出もすばらしいから実力派俳優さんの演技やそれぞれの持ち味が光ります。
13話での見所は、クーデター前にスンユがセリョンを王女と思っていた頃に贈った街で買った指輪をめぐるストーリーです。キョンヘ王女がシン・ミョンとの婚礼の前に「お前も私と同じ道を歩むのだな。」と言いながら、ずっとしまっていたスンユが贈った指輪を渡します。この指輪は、かつてスンユが女官を通じてキョンヘに間違って渡ってしまったものです。
セリョンは、この指輪を持って寺に行き、石の上に置いてスンユのお参りをしています。(スンユが死んだと思っているので)ところが、ずっとセリョンのあとを付けていたスンユは、その指輪に気がついて、一瞬、心が揺れます。セリョンの気持ちがウソではなかったということがわかったからです。
ところが、やっぱりその指輪を石で打ち付けて2個セットのうちの1個を割ってしまいます。そこへセリョンが後ろ姿のスンユに「その指輪を返してくれませんか。お慕いしていた方から頂いた大切なものなのです。」と言ったので、スンユはまたしてもドキッとしつつ、顔を見られないようにそのまま指輪を置いてどこかに行ってしまいます。
13話最後でセリョンとシン・ミョンの婚礼の日、セリョンの部屋にスンユが忍び込みます。そしてセリョンを袋に入れてかついで脱走。スンユは今、チョ・ソクチュの計らいで用心棒として働いて住んでいる小屋にセリョンを隠します。チョ・即チュは気付いてセリョンに一喝。「お前はそんな卑怯なヤツだったのか。何の罪もないか弱い女を人質にするとは!」この発言からチョ・ソクチュという人柄がよ~くわかります。スンユにとって「地獄で仏」とはまさにこの人に会ったことではないでしょうか。
14話ではセリョンはスンユと人質として再会。スンユはセリョンに冷たくあたります。「あのときのキム・スンユはもういない。」けれども、セリョンの気持ちがどうしても伝わるので、スンユは心が揺れまくりなのですが、家族のことを思うとそれが許されない気がするのか、あくまで冷酷な態度をとります。それでもセリョンはスンユの気持ちが痛いほどわかるので逃げられる場面はあったのに、そうしませんでした。
探しに来たシン・ミョンが間近にいたことが数回あり、ちょっと声を出せば気付いてもらえたのに、あえて見つからないようにしてスンユについていきます。スンユは首陽大君に人質交換の文を出しました。
首陽はどうするのかな~と思ったら、セリョン救出に反対されながら行きました。これまでの傾向からするとセリョンを見捨てるのかな~と思ったのですが一応、着物の中に鎧を着て、兵士を連れてではあるけれどセリョン救出に登場しました。
ところが首陽がシン・ミョンらに犯人は生け捕りに。と言っていたのに、シン・ミョンはスンユが首陽に矢を放った後、スンユに矢を放ち、セリョンが飛び出して背中に刺さったところで14話が終わりです。
にしても、セリョンは首陽の前には飛び出さなかったのに、スンユの前には飛び出してましたね。「この父のことだから鎧くらい身につけているでしょう。」と思ったのか、無意識に父より好きな人を選んだのか・・美しいようなシーンだけど、ちょっと複雑です。
でも身は一つしかないのでね。
首陽大君は冷酷だと言われていますが、実は家族思いである様子が今回のシーンでも見て取れます。それはシン・ミョンの父もそう。(冷酷ではないけれど)本当は首陽大君にクーデターに賛同するのは気が引けたのですが、家族を守るために首陽につく道を選んだ様子が、当初からずっと言葉とは裏腹に浮かない表情でず~っと登場する様子からその本音が見えています。この俳優さんも大御所ですからね。さすがというところです。
本当に、このドラマはかなり質の良いドラマです。
朱蒙、善徳女王、大王四神記、風の国・・のようなスケールはないけれど、演出、脚本、演技力、出演者・・の全てが素晴らしいです。
13話での見所は、クーデター前にスンユがセリョンを王女と思っていた頃に贈った街で買った指輪をめぐるストーリーです。キョンヘ王女がシン・ミョンとの婚礼の前に「お前も私と同じ道を歩むのだな。」と言いながら、ずっとしまっていたスンユが贈った指輪を渡します。この指輪は、かつてスンユが女官を通じてキョンヘに間違って渡ってしまったものです。
セリョンは、この指輪を持って寺に行き、石の上に置いてスンユのお参りをしています。(スンユが死んだと思っているので)ところが、ずっとセリョンのあとを付けていたスンユは、その指輪に気がついて、一瞬、心が揺れます。セリョンの気持ちがウソではなかったということがわかったからです。
ところが、やっぱりその指輪を石で打ち付けて2個セットのうちの1個を割ってしまいます。そこへセリョンが後ろ姿のスンユに「その指輪を返してくれませんか。お慕いしていた方から頂いた大切なものなのです。」と言ったので、スンユはまたしてもドキッとしつつ、顔を見られないようにそのまま指輪を置いてどこかに行ってしまいます。
13話最後でセリョンとシン・ミョンの婚礼の日、セリョンの部屋にスンユが忍び込みます。そしてセリョンを袋に入れてかついで脱走。スンユは今、チョ・ソクチュの計らいで用心棒として働いて住んでいる小屋にセリョンを隠します。チョ・即チュは気付いてセリョンに一喝。「お前はそんな卑怯なヤツだったのか。何の罪もないか弱い女を人質にするとは!」この発言からチョ・ソクチュという人柄がよ~くわかります。スンユにとって「地獄で仏」とはまさにこの人に会ったことではないでしょうか。
14話ではセリョンはスンユと人質として再会。スンユはセリョンに冷たくあたります。「あのときのキム・スンユはもういない。」けれども、セリョンの気持ちがどうしても伝わるので、スンユは心が揺れまくりなのですが、家族のことを思うとそれが許されない気がするのか、あくまで冷酷な態度をとります。それでもセリョンはスンユの気持ちが痛いほどわかるので逃げられる場面はあったのに、そうしませんでした。
探しに来たシン・ミョンが間近にいたことが数回あり、ちょっと声を出せば気付いてもらえたのに、あえて見つからないようにしてスンユについていきます。スンユは首陽大君に人質交換の文を出しました。
首陽はどうするのかな~と思ったら、セリョン救出に反対されながら行きました。これまでの傾向からするとセリョンを見捨てるのかな~と思ったのですが一応、着物の中に鎧を着て、兵士を連れてではあるけれどセリョン救出に登場しました。
ところが首陽がシン・ミョンらに犯人は生け捕りに。と言っていたのに、シン・ミョンはスンユが首陽に矢を放った後、スンユに矢を放ち、セリョンが飛び出して背中に刺さったところで14話が終わりです。
にしても、セリョンは首陽の前には飛び出さなかったのに、スンユの前には飛び出してましたね。「この父のことだから鎧くらい身につけているでしょう。」と思ったのか、無意識に父より好きな人を選んだのか・・美しいようなシーンだけど、ちょっと複雑です。
でも身は一つしかないのでね。
首陽大君は冷酷だと言われていますが、実は家族思いである様子が今回のシーンでも見て取れます。それはシン・ミョンの父もそう。(冷酷ではないけれど)本当は首陽大君にクーデターに賛同するのは気が引けたのですが、家族を守るために首陽につく道を選んだ様子が、当初からずっと言葉とは裏腹に浮かない表情でず~っと登場する様子からその本音が見えています。この俳優さんも大御所ですからね。さすがというところです。
本当に、このドラマはかなり質の良いドラマです。
朱蒙、善徳女王、大王四神記、風の国・・のようなスケールはないけれど、演出、脚本、演技力、出演者・・の全てが素晴らしいです。
2014年12月01日
王女の男 11~12話 感想 (上品からワイルドなスンユへ)
「お前は誰だ。首陽大君とお前を倒してやる!」セリョンの首を締め上げたスンユ。セリョンからはめられたと思っているようです。このときセリョンは、やっと本名を言いました。セリョンは「どうか必ず生きて下さい。私たちを倒しに来るのを待っています。」この台詞にセリョンの思いが込められていますね。たとえその言動が自分に対する恨みと憎悪でもそれが生きる力になるのなら、その方がずっといいという事です。
このあと、スンユは首陽らの計画通り流刑地に向かう船に乗っていますが沈められます。刺客はこの船が沈められるので、後ろからもう一艘の船が着いてきています。この事態に外が見えないのにいち早く気付いたのはスンユの隣にいたソクチュという男です。
最終的に、スンユはこの男と逃げ延びることになります。途中、危機一髪の場面ではソクチュの機転により、しんだと見せかけることに成功しました。
この間、首陽大君は弟の安平大君をまたしても陰謀により倒しました。謀反の疑いで流刑地に連行されていた安平大君ですが幼い王が首陽に「法に従い、調査をするべきです。証拠もなく罪人とするのはいけません。」と言うのですが、シン・ミョンの父が偽の謀反の証拠を持って来ました。そして首陽に迫られ幼い王は安平君に毒薬を飲む刑を出すことになります。こうして綿城大君だけが唯一の王の支援者となりました。
綿城大君は、セリョンとシン・ミョンの婚礼の日に首陽を打つ計画を立てます。この話をキョンヘ王女と夫が聞いています。ところがシン・ミョンはセリョンの気持ちが落ち着かないので婚礼は延期すると言っているようです。
セリョンはスンユの兄の妻であるリュ氏とその娘アガンを密かに救い出し寺に隠します。が、シン・ミョンがかつてスンユから「義姉と娘を見つけたら逃がしてくれ。頼む。」と懇願されていました。シン・ミョンはこのとき返事をしなかったのですが、しっかり約束を守っていたのです。セリョンはシン・ミョンが二人を告発したとばかり重い平手打ちします。が、シン・ミョンがセリョンをある郊外の家に連れて行き、そこに笑顔のリュ氏と病気が治ったらしいアガンがいました。シン・ミョンは名前を告げずに人を介して姿を現さずに二人の生活を支援していたのです。
スンユは、ソクチュら3人で島を脱出して旅芸人の格好で戻ってきました。そしてソクチュのなじみの妓楼に身を寄せます。スンユは、元自宅に行ったりセリョンとシン・ミョンが一緒にいるとき、木の陰に隠れていました。
このドラマ、非常に良く出来ていると思います。ただし、パク・シフがでてるせいなのかどうか、「イルジメ」(イ・ジュンギ主演の方)と何となくストーリーが似ていますね。脚本や監督は違っていたと思うのですが。話は跳びますがあの「イルジメ」は本来パク・シフかイ・ジュンギのどちらか一人でよかった気がするのです。何か主役が二人いたような妙な印象もあります。二人のエピソードではなくひとりのエピソードをに分割したような感じですね。
その点、このドラマはそういう気がかりはありません。
さて、最近、疑問です。首陽大君は幼い王を死なせて(重臣らも)王座についているため評価が良くないですね。けれども、何かこのクーデターのストーリーが首陽の父が起こしたクーデターと類似点があるのが気になります。いずれも幼い者から権力を奪っています。(首陽の父、イ・バンウォンは幼い弟から)
普通、歴史は勝者が自分に都合良く書きます。この時点で太宗(イ・バンウォン)も世祖も勝者なのに残酷な歴史が記録されているわけです。本当に太宗と世祖が真の勝者ならば、このような時代背景は隠蔽するのが普通ではないでしょうか。では、だとすれば誰がこの二人を悪役に仕立てたの?となるとこれまたつじつまの合う人が見当たらないので結局「わからない」やっぱりこの記録が正しいの?と言う結論になりわからないところです。
このあと、スンユは首陽らの計画通り流刑地に向かう船に乗っていますが沈められます。刺客はこの船が沈められるので、後ろからもう一艘の船が着いてきています。この事態に外が見えないのにいち早く気付いたのはスンユの隣にいたソクチュという男です。
最終的に、スンユはこの男と逃げ延びることになります。途中、危機一髪の場面ではソクチュの機転により、しんだと見せかけることに成功しました。
この間、首陽大君は弟の安平大君をまたしても陰謀により倒しました。謀反の疑いで流刑地に連行されていた安平大君ですが幼い王が首陽に「法に従い、調査をするべきです。証拠もなく罪人とするのはいけません。」と言うのですが、シン・ミョンの父が偽の謀反の証拠を持って来ました。そして首陽に迫られ幼い王は安平君に毒薬を飲む刑を出すことになります。こうして綿城大君だけが唯一の王の支援者となりました。
綿城大君は、セリョンとシン・ミョンの婚礼の日に首陽を打つ計画を立てます。この話をキョンヘ王女と夫が聞いています。ところがシン・ミョンはセリョンの気持ちが落ち着かないので婚礼は延期すると言っているようです。
セリョンはスンユの兄の妻であるリュ氏とその娘アガンを密かに救い出し寺に隠します。が、シン・ミョンがかつてスンユから「義姉と娘を見つけたら逃がしてくれ。頼む。」と懇願されていました。シン・ミョンはこのとき返事をしなかったのですが、しっかり約束を守っていたのです。セリョンはシン・ミョンが二人を告発したとばかり重い平手打ちします。が、シン・ミョンがセリョンをある郊外の家に連れて行き、そこに笑顔のリュ氏と病気が治ったらしいアガンがいました。シン・ミョンは名前を告げずに人を介して姿を現さずに二人の生活を支援していたのです。
スンユは、ソクチュら3人で島を脱出して旅芸人の格好で戻ってきました。そしてソクチュのなじみの妓楼に身を寄せます。スンユは、元自宅に行ったりセリョンとシン・ミョンが一緒にいるとき、木の陰に隠れていました。
このドラマ、非常に良く出来ていると思います。ただし、パク・シフがでてるせいなのかどうか、「イルジメ」(イ・ジュンギ主演の方)と何となくストーリーが似ていますね。脚本や監督は違っていたと思うのですが。話は跳びますがあの「イルジメ」は本来パク・シフかイ・ジュンギのどちらか一人でよかった気がするのです。何か主役が二人いたような妙な印象もあります。二人のエピソードではなくひとりのエピソードをに分割したような感じですね。
その点、このドラマはそういう気がかりはありません。
さて、最近、疑問です。首陽大君は幼い王を死なせて(重臣らも)王座についているため評価が良くないですね。けれども、何かこのクーデターのストーリーが首陽の父が起こしたクーデターと類似点があるのが気になります。いずれも幼い者から権力を奪っています。(首陽の父、イ・バンウォンは幼い弟から)
普通、歴史は勝者が自分に都合良く書きます。この時点で太宗(イ・バンウォン)も世祖も勝者なのに残酷な歴史が記録されているわけです。本当に太宗と世祖が真の勝者ならば、このような時代背景は隠蔽するのが普通ではないでしょうか。では、だとすれば誰がこの二人を悪役に仕立てたの?となるとこれまたつじつまの合う人が見当たらないので結局「わからない」やっぱりこの記録が正しいの?と言う結論になりわからないところです。
プロフィール

性別:女性
一言:主に歴史系アジアドラマ中心です。感想だったり、あらすじだったり、その都度きめ細かくだったり、おおざっぱだったり、とにかく気負わず記しています。大陸と地続きのドラマはやはり面白い。国の価値観や盛っている部分はあるけれど、それを差し引いても、違う着眼点の発見があるからやめられません。最近は韓国ドラマより中国歴史ドラマを観ています。