皇帝の恋(中国歴史ドラマ)1~20話付近までの感想

おなじみ康熙帝時代の、恋愛系中国歴史ドラマです。
ドラマにはそこそこお金がかかっているし、男性陣の役者は良いです。
容若役のジャン・ビンビンは、主役も可能な役者さん。
実際、このドラマの皇帝がジャン・ビンビンでも十分ありだと思います。

ですが実際に皇帝を演じたハウィック・ラウも出演するとなれば、やはりより皇帝に適していると感じるのはハウィック・ラウですね。
なんというか、康熙帝の寛容性のある役柄にぴったりです。

主役の良児(衛琳琅)を演じたジェン・シュアンですが、南国系の顔ですね。

10話くらいまではかなり退屈です。
で、20話くらいからやっとテンポが少し良くなります。

でも全般にワンパターン感はあり。
でも、頭を空にしてぼ~っと見るにはよし。

頭を空にしたかったので、見ました。
見方を変えれば、側室たちが衛琳琅にイラついて「わざとでしょ」と言いたくなる気持ちもわかる。
ドラマなので主役の言動に裏がない前提ですが、現代風な見方をすれば、
「手に入るようで入らない女」をうまく演じて皇帝を虜にしているともとれます。

ふつうは主人公に感情移入してみるものなので、あまりそういう感情は沸かないものです。
ところがこのドラマの衛琳琅は、なぜか見ていてあまり応援する気になれずイラつくのはどうしてなんでしょう。

20話までのこのドラマについて

良い点

・衣装やセットが割とお金かかっているので、目の保養になります。
・辛者庫の同僚は、いい少女ばかりなので、近い仲間同士のイジメがなくストレスなく見られます。
・序盤は狩場のシーンですが、広い屋外なので、変化があって良いです。
・「うさぎ」がかわいいので、小道具としてよいアクセントになっています。
・皇帝と腹心の納蘭容若(ならん・ようじゃく)という2人のイケメン登場で恋愛もの王道の柱になっています。
・康熙帝という人柄も功績もバランスが取れた皇帝なので、理不尽な言動がなくストレスなく見られます。
・拷問シーは、尻たたきと鞭でなぐって「キャー」程度なので、ストレスなく見られます。
・登場人物の名前が日本読みともほぼ同じで、響きが美しい

いまいちな点

・中国ドラマの「ラストプリンセス」とストーリーが似ている感があり。
・主役の衛琳瑯(えい・りんろう)の言動が不可解で、応援しつつ共感する気になれない。
・衛琳瑯→皇帝抱き上げて救出・・の繰り返しが多くワンパターン(「ラストプリンセス」も同様)
・狩場のシーンの展開が遅すぎてイライラする。挫折しそうになった・
・辛者庫の同僚の口調がイライラする。(幼さを表現しているんだろうけど)
・前半、狩場のシーンが多く展開が遅かったのは推測だけど、紫禁城の撮影ができなくて進まなかったのか?
・側近の納蘭容若が、最愛の衛琳瑯と結婚できず、あろうことか辛者庫の女官と結婚するはめに。これは「宮廷の諍い女」の腹違いの妹が結婚した話を思い出しますね。

前半のポイントは、本来ならば皇帝と愛をはぐくむであろうはずだった衛琳瑯が、衛琳瑯を守るためとはいえ、嘘をついて留め置いた納蘭容若と過ごしたときに「愛」だと勘違いをしていたこと。
ところが納蘭家を出て、皇帝に再開して、自分が皇帝と運命的な出会いをしており、実際愛し始めていたことに気付いたという点。
でも衛琳瑯は、納蘭容若に対し「あれは勘違いだったと気づいた」とは言えないというのがポイントですね。
そしてそれをセリフで言っていないので、見る人にすれば「皇帝に愛されていることを知って乗り換えた」と誤解されるかもしれない点もポイントですね。

「過去の8年間に『もしも』はありません」

と断言する衛琳瑯ですが、この言葉の裏にある真意は、あえてセリフにするとしたら、こんな感じかな。

「過去の8年間は確かに納蘭容若を愛していました。
そして陛下のことは少しも思い出しませんでした。

その事実は変わりません。
でも、今は陛下を愛しています。

でもそれは納蘭容若を裏切ることです。
その気持ちを隠して納蘭容若に嫁ぐことは、納蘭容若と自分にも嘘をつくことになります。
嘘はつきたくありません。

けれども『なぜ?』と聞かれても、それを言葉にすることはできないのです。」



衛琳瑯は、第8皇子の母をモデルにしているらしい。

プロフィール

名前:
ran
性別:
女性
一言:
主に歴史系アジアドラマ中心です。感想だったり、あらすじだったり、その都度きめ細かくだったり、おおざっぱだったり、とにかく気負わず記しています。大陸と地続きのドラマはやはり面白い。国の価値観や盛っている部分はあるけれど、それを差し引いても、違う着眼点の発見があるからやめられません。最近は韓国ドラマより中国歴史ドラマを観ています。