武則天 秘史 1~10話 感想

この作品は予算たっぷりな感じです。全てが豪華です。衣装も何もかも。スケールがあります。しかも主役の女優さんは世代によって3人が演じるようです。私が今見ているのは若年時代です。といっても14歳で登場して、今公主が死んだところなので30歳くらいでしょうか。14歳は動きと表情で思いっきり若さを表現しています。李セミンが亡くなった時点で26歳くらいらしいので、この位が女優さんの年齢に一番ぴったりな感じです。

公主が亡くなる前の武則天は、機転が効く女性で、ちょっと大胆なウソを公然とやってしまう反面、公正な面も持ち合わせているという、どっちつかずの女性であることが描かれています。ところが皇后やその背後の官僚らから陥れられて何度か死の淵を体験したことで、フッと魔がさしたように公主を殺めてしまう様子が描かれています。

他の作品みたいに初めから計画的にTHE悪女・・の流れで殺害したのではない様子が描かれています。つまりは当時の環境があの有名な武則天を産みだしてしまったという演出です。他では皇后は武則天(のちの呼び名だけど)にはめられたかわいそうな人という解釈で描かれています。でも、この作品はちょっと違うんですね。公主の死の真相は定かではないし、そもそも一酸化中毒死しただけで、誰も犯人がいないのに、犯人を作りあげこの状態を政治的に利用されてしまったというのが、せいぜい真実なのではないかという気もします。

公主が亡くなった時の状況は、他のドラマでも描かれているのとだいたい同じですね。つまり、真犯人はあまり問題ではないし武則天が本当に悪女だったのか、それとも皇后があくじょだったのかということは実は重要ではないのです。当時の政治的な環境でこの事態をうまく利用して買ったのはどちら側の勢力か?ということ。私が武則天を初めて知ったのは、韓国ドラマの「テ・ジョヨン」です。あとは「ヨン・ゲソムン」ですね。

今回のエピソードが割と詳しく出てくるのは「ヨン・ゲソムン」です。話はそれるけど、韓国ドラマに出てくる高句麗を舞台にしたドラマって、これまでいろいろドラマを観たり本を読んで感じたのは、高句麗はあくまで中国の一地方史だということ。実際、中国でそういう見解を発表したんですよね。ところが韓国がこれに猛反発。それで出来たドラマが「朱蒙」だとか。私が「朱蒙」を見ていた頃は全くわからなかったけど、今はあっさりわかりますよ。土地こそ今の北朝鮮あたりの話だけど、高句麗はあくまで中国の地方の話ですね。まあ、このころは今の国の区分が違うし、こういう表現は微妙だけど。

武則天を描いたドラマは「武則天」というもう一つ別の作品があります。これは普通に悪女だからこそという表現ですね。序盤で挫折して全部は見ていません。機会があれば再チャレンジして見てみたい。こっちの作品は表現や解釈がきめ細かいので最後までみるつもりですよ。

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ところで前々から気になっていたのは武則天と同時期にアジアでは女帝があっちこっちで即位していること。
この辺り、なんかにおうよね。




プロフィール

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ran
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一言:
主に歴史系アジアドラマ中心です。感想だったり、あらすじだったり、その都度きめ細かくだったり、おおざっぱだったり、とにかく気負わず記しています。大陸と地続きのドラマはやはり面白い。国の価値観や盛っている部分はあるけれど、それを差し引いても、違う着眼点の発見があるからやめられません。最近は韓国ドラマより中国歴史ドラマを観ています。