2021年05月25日

宮廷の諍い女(きゅうていのいさかいめ) 全話感想 最終回

7~8年ぶりではないかと思いますが、再視聴しました。
前回観た時には気づかなかった点や感想などを含めて改めて記したいと思います。

初めに、最終回のことを知りたくて訪問された方のために最終回のあらすじから。

最終回で、甄嬛は皇帝を暗殺しています。直接の原因は皇帝が第6皇子と双子の公主の父が、果群王と気づいて血液を採らせたこと。皇帝は直前、自衛と密通した側室を処刑すると怒りをあらわにしていたので、子供を殺されると急いだわけです。その少し前に寧妃が皇帝に体を弱らせる香をたくなどしていたことに気づくも、それを見て見ぬふりをしていました。甄嬛はここで寧妃と結託。皇帝に毒を含ませ、亡くなります。死の直前、甄嬛は皇帝に「山寺から戻ってきてから、抱かれるたびに反吐が出そうだった。シンビソウが生んだ公主は温チツショとの間の子供」といい、怒りに震えるも声も出ず動けない皇帝に心理的な報復をして皇帝は亡くなります。

甄嬛は皇帝が第4皇子を跡継ぎにと言ったと嘘を言いますが、第6皇子ではないことで、誰も嘘とは思われませんでした。ほかに選択肢がないわけですから、甄嬛の証言は正当なものとだれもが思うのは当然です。数年ぶりに幽閉されていた皇后のもとを訪れると、まだ皇太后になる夢を捨てきれずにいました。

ところがなぜか翌朝、皇后死亡の連絡が入ります。この辺の理由は定かにされていませんが、甄嬛の命令かもしれません。甄嬛は第4皇子と話す時とは違った自然な表情で第6皇子と対話していますが、「疲れたから昼寝をする」といい、横になって眠る姿でストーリーは終わっています。見ようによっては、ここで甄嬛も死んだようにも、ただの昼寝ともとれる映像です。


さて、全話通しての感想ですが、まずどう見ても皇帝と課群王じゃ、課群王が好きになるのが普通ですよね。でも寺に行くまでの甄嬛は、本気で皇帝を愛していた模様。ところが皇帝は純元皇后への愛が忘れられず自分は身代わりでしかないと知り、それで完全に心が壊れてしまいます。

それでも皇帝はしばらくしてから甄嬛に譲歩する態度を見せるのですが、甄嬛はまあ、頑固でした。でも寺でつらい目にあっても、課群王との新たな愛の道に進もうとしたところに、シンビソウの余計なお世話の連絡が入るんですね。父が病で大変だという連絡です。それで課群王と生きようと思っていた甄嬛は、皇宮に戻り父を助ける道を選んだわけです。一方で抜け目なかったのは腹違いの妹、カンヘキです。寧妃がその策略を見抜いた話をしていましたが、まあ、カンヘキはぎりぎりのところで甄嬛を裏切ったりはしていません。せいぜい課群王の看病に行き、さっさと戻らず「いいのよ」と甄嬛のもとに早く戻らなくてもいいと嘘を言ったくらい。

ベテラン侍女で甄嬛の侍女。槿汐は侍女の鏡。個人的にこの人が一番好きな登場人物です。こんな人が周りにいたらいいだろうなあ。

全体を通して、皇帝は立場のわりにはそこそこ気遣いをしていたと思うんですよ。確かにこれが現代なら問題もあるけれど、声を荒げることもなく、頑張ったなあと思います。確かに疑い深く課群王が結果として死ぬことになってしまったのは残念ですが、課群王も、甄嬛を愛してしまった時点である程度覚悟していたでしょう。

後日また追記します。




posted by あらすじべや at 16:29| 宮廷の諍い女 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
プロフィール
名前:ran
性別:女性
一言:主に歴史系アジアドラマ中心です。感想だったり、あらすじだったり、その都度きめ細かくだったり、おおざっぱだったり、とにかく気負わず記しています。大陸と地続きのドラマはやはり面白い。国の価値観や盛っている部分はあるけれど、それを差し引いても、違う着眼点の発見があるからやめられません。最近は韓国ドラマより中国歴史ドラマを観ています。