2016年11月17日

琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす 全話見終えた感想①

琅琊榜(ろうやぼう)ロスですな・・

さて、その隙間を埋めるべく、前回の記事に補足します。

 

最大の悪役、夏江について


夏秋、夏春の死を聞いて


これ以外と気付いていない人が多いと思います。この方々は杖刑の最中に死んでいます。ケンキョウシが捕まった時、夏江は首謀者なのでまだ処刑されていませんでしたが、「部下の二人は死んだ」とモウシだったか、梅長蘇だったかが夏江に報告しました。天牢に捕えられている夏江は身動きできないので、外部に側近の部下が生きていることが頼みの綱であったのでしょうが、その望みが絶たれたことなのか、それとも人間としての情なのか不明ですが、とにかく報告を聞いてこれまでないくらいに茫然としていました。この呆然とした姿は夏江の良心だったらと願う限り。呆然とした姿は、最愛の愛弟子の死に呆然としたのだと願いたい。でも、そうなると夏冬が死んでも構わないと思われたエピソードがあったので、どうかな?と思えるのですが。それとも夏冬は最後に裏切る(というか、13年前に実は夏江が行ったことにより夏冬の夫を死なせている〈実は生きていたけれど〉ので、既に夏江の方が先に夏冬を裏切っているのです。)

ただ、仮に次回作があるとすれば、この二人「実は生きていた」となる可能性があるかも。出ないと夏冬に恨まれるよ。

夏江の妻と息子


夏江の妻と息子は終盤に現れます。言ケツのセリフから、夏江の妻は聡明で心も優しい女性であったことは察していましたが、実際はそれ以上でした。「息子は死んだ」と聞かされて夏江は絶望したのですが、実は生きていたのです。夏江が捕えられ、処刑されるであろうことが明白な状態にあることを知り、息子を連れて都を訪れます。目的は夏江の最期の前に対面させ、夏江の処刑後の亡骸を息子に埋葬させること。「夏江の罪は重く許しがたいが、血縁の情と父と息子であるという事実は別」と、妻は息子に夏江に礼をさせます。けれども夏江の罪を許してはいないし、情に流されぐらつく様子もありません。妻&母親の鏡ですね。

夏江と骨族のセンキ公主との恋愛


この二人の間に生まれた子供が存在するかと思いきや、いませんでした。代わりにいきなり後半になってセンキ公主の姉と梁帝との間に生まれた息子が誉王(よおう)・・というエピソード。センキ公主という名前は何度も出てきましたが、後半になっていきなりその姉・・というのは不自然。もともとは誉王(よおう)の母はセンキ公主としたかったのかも?

誉王(よおう)の母がセンキ公主・・だったら面白かったかも。もしそうなら、梁帝は、利用するためにセンキ公主に近づき、誉王(よおう)が生まれた。夏江はセンキ公主を好きで少なからずひそかに交流があったが、梁帝に奪われた。それとキ王がケンキョウシを封鎖しようとしていた。そこでセキエイ事件の発端になった・・ようなだったら納得なんだけど。ただ、こういうエピソードにすると54話では納められなかったかも。夏江とセンキ公主のつながり具合の表現が今一つ弱い気がしました。

誉王(よおう)について


シンハンジャクと誉王(よおう)の関係


シンハンジャクは、誉王(よおう)の策士でしたが、はじめ、側女でもあるのかと思っていました。しょっちゅう、誉王(よおう)の肩をもんでいましたから。

ただ、あんまりそれ以外は、さらりとしていたので、そうでもなかったのかどうか。ただ、誉王(よおう)の正室の妃が、ときどきシンハンジャクと誉王(よおう)を見てイラついている様子が見えました。

ところが誉王(よおう)が謀反を起こし双方とも捕えられた段階になり妃が「お腹に殿下の子が!」と。(ありがち)

最期に誉王(よおう)はシンハンジャクとのつながり感は全く無いようで、普通に妃と普通の夫婦のように「妃とお腹の子を守ってくれ!」と叫んでいましたね。

何だかんだで、登場人物中、この人が一番普通の人間って感じでした。

もっとも、当初は公金横領したり、民を犠牲にしてまでも建物を爆破させたりと問題はありましたが。なんか憎めないキャラでした。

 

庭生を登場させた謎


庭生をわざわざ登場させた理由がわかりません。あるとすれば自作があるとすれば、後の火種にするためか?自作があるとは限らないし、延長するときや、何か事情があってストーリーを変える時の予備エピソード予備軍なんだろうか?

普通に考えれば庭生の存在は皇帝になった元靖王(せいおう)からすれば、脅威です。なんといってもセキエイ事案の再審で正式にキ王の無実が証明されているのです。ただ、皇族として認められるには出生時に他の皇族の証明がいるとかなんとかで「庭生は皇族に戻れないだろう」と靖王(せいおう)と梅長蘇が会話しています。でもそうかな?前例がないだけなので、靖王(せいおう)が皇帝になったのなら、重臣との協議で可能なのではないかと。だとすれば庭生が靖王(せいおう)の皇太子になってもおかしくないということになるし、そもそも靖王(せいおう)ではなく庭生が皇帝になってもおかしくない流れになる。靖王(せいおう)皇帝が気に入らない人が庭生を持ち上げないとも限らない。梅長蘇は靖王(せいおう)に庭生を養子にするように暗に提案して受け入れた靖王(せいおう)ですが、靖王(せいおう)の長子より年上なのも危ない。

梅長蘇がひそかに逃がした誉王(よおう)の身重の妻


靖王(せいおう)は梅長蘇を林殊と知らなかった時、何度も梅長蘇を疑っていました。この猜疑心は父の梁帝とそっくりなのではないでしょうか。

もし、続編が出来たとすれば、庭生が火種になるだろうな。

それから梅長蘇がひそかに逃がした誉王(よおう)の妃もね。その妃の子が生まれれば骨族の皇族の血を引く者としてシンハンジャクあたりが持ち上げそう。その子に誉王(よおう)が死んだ経緯を悪い風に吹き込めば恨みと復讐心を抱かせるよね。

 

「実は生きていた」となりそうな人物、謝玉(しゃぎょく)


この謝玉(しゃぎょく)は「実は生きていた」とひょこり出てくるのだと思っていました。謝玉(しゃぎょく)の遺体を引き取りに行った実子の謝ヒツがまだ戻っていませんし。

謝玉(しゃぎょく)は戻ってきて梅長蘇にどういう感情を抱いているか、ですが、この人は本当は割と常識人なのではないかと思っています。リヨウ長公主も、結局は夫婦の情があるみたいでしたし。

リヨウ長公主・・終盤、松居 直美に見えました・・

 

まだまだあるけれど、今日はこの辺で
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2016年11月15日

琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「さらば、梅長蘇」54話最終回あらすじ・感想

セキエイ事件の再審が行われ、キ王や林ショウの一族、武将らの無実が証明されます。梅長蘇は飛龍らと遊歴の計画を練っていました。

けれども軍報が入り大渝、北燕、夜秦、東海が一気に梁を責めてきます。そこで靖王(せいおう)が出兵しようとしますが、梅長蘇から「陛下を信用するな。」と言い絶対に皇宮を開けてはならないと言います。

そしてかつての運命の地、北方で自分が指揮を執ると言います。靖王(せいおう)は「医者が大丈夫だと証明するなら許可してもいい」と言います。

梅長蘇は藺晨を説得。「私は林殊なのだ」と宣言。

結局、藺晨は根負けして、自分も兵として梅長蘇に同行することに。しかしそれは命を確実に縮める選択でした。

梅長蘇は鎧に身を包み、モウシや飛龍らと出陣します。ゲイオウ群主は止めても無理な事を察していました。

それから(多分3か月後くらい)ゲイオウ群主の前に宮羽が涙を流しながら「ゲイオウへ」と書かれた文を渡していました。

場面は変わりおそらく10年後くらいの皇宮の場面。

年老いた静妃が「皇太后」と呼ばれ、靖王(せいおう)の息子と思われる孫の相手をしています。「兄上」と仲睦まじく遊んでいる、もう少し年上の少年(15~18歳くらい?)は靖王(せいおう)の養子となった庭生のようです。

コウタンもいますが静妃が「あなたも年なんだから、薄着をしないで」と気遣っています。

感想

あ~終わっちゃった~と気が抜けた感じです。

 

で、伏線で一波乱ありそうと思いきや何もなかった人たち・・

宮羽・・最後の最後まで梅長蘇から冷たくされ、最後に裏切ってとんでもない事件が起きるかと思いきやなにもなし

飛龍・・出生の秘密が明かされるかと思いきや、ただの癒しキャラでした

ショウケイエイ・・あんな目にあったのに梅長蘇を憎みもせず、後で(南楚帰国後)どんでん返しがあるかと思ったら、そのままいい人でした

藺晨・・終盤近くに急に出てきたので、何かあるかと思ったら、ただのお医者さんでした

言皇后・・昔、幼い皇子をなくしたらしいので、何かあるかと思ったら(皇子を皇帝が暗殺していたとか、実は皇子が生きていたとか)何もありませんでした

庭生・・キ王が生きていたら時期皇帝だった人なので、靖王(せいおう)が何か思うかと思ったら、普通に養子として大事にされていました

シン・ハンジャク・・夏江と逃亡したのに夏江から見捨てられ、なぜか梅長蘇宅に侵入して飛龍に見つかり、どこかに幽閉されていると思うのですが、何かあるかと思ったらそれっきりでした

越賢妃・・最後はどんでん返しならずでしたが、単に「祝いの席に出てくるな」と扉を閉められただけでした。エンディングで何度もそのシーンがあったので、もっと悲惨な状況かと思ったら、単に失脚したというだけにとどまっていました

結局わからなかったこと

コウタンが用意した2つの杯・・終盤に梅長蘇に毒酒を持ってくるように皇帝に命じられましたが、あの時二つの杯のうち「こちらが蘇先生に」と言ったほうは本当に毒酒だったのか気になります。もしかするとコウタンはあのとき、皇帝を見限っていたのではないかという気がするのです。でも結局、その酒は靖王(せいおう)が床にこぼし、(わざと)もう一方を飲んだ人はいないのでわからずじまいでした。

夏江が梅長蘇に飲ませた鳥金丸・・結局、あの毒薬を飲ませられても梅長蘇が無事だった理由がよくわかりませんでした。

ゲイオウ群主・・結局、この人は皇帝の娘なのかよくわかりませんでした。多分、弟と二人ともに皇帝の子供なんだと思うけど、だとしたら終盤に靖王(せいおう)と共にモウシらと皇宮を囲む事に賛同するときためらいがなかったのが不思議。父親は娘を溺愛しがちなのにその辺がいまひとる

静妃が世話になった医師・・中盤の頃静妃が皇帝に謀反に関わったとして罪人となっているのですが世話になった医師の赦免を願いました。その医師とは梅長蘇のことだったのでしょうか?

 

しばらくしたら、また付け加えたいと思います。

 
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琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「封を解く」51話あらすじ・感想

あらすじ

エイソウと梅長蘇の配下らは藺晨に「梅長蘇の病を治す薬草」を見つけたと喜んで届けます。ところが貴重な薬草だが、藺晨は無表情です。「意味がない」と答えます。その薬草の効果を出すには10人の強固な人物の血が必要だといいます。そして、それを使えば血を使われた者は死に、薬草を使った者が生き延びると言います。梅長蘇が望むわけがないから無理だというのです。

そのころ、リヨウ長公主は何者かに襲われます。
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琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「復讐の彼方に」53話あらすじ・感想

あらすじ

遂に梅長蘇の悲願の瞬間が訪れます。

靖王(せいおう)はじめ、朝廷の重臣や、紀王までもがセキエイ事案の最新を要求したのです。皇帝は誕生祝の席で上機嫌だったのが一転。「誰かおらぬか」と叫ぶも肝心の(覆面姿で武装している常に皇帝の周囲にいる50人ほどの兵)も禁軍、もしくは巡防衛の兵により制止されていました。

つまり靖王(せいおう)はこの時点で実質的に国を制圧しているということ。もちろん、父であり現皇帝である梁帝を脅したりもしていないし、何か強固な態度をとっているわけではありません。あくまで「セキエイ事案の最新要求」です。

皇帝は逆上して刀を取り、靖王(せいおう)の元に向かいますが途中、つまずいて転びます。その時に冠が転げ落ちます。この冠が偶然落ちる瞬間は実質、皇帝の権力を失ったことを象徴していますね。

梅長蘇をにらみ、梅長蘇は林ショウは長年の皇帝の友であり、命が狙われたおり林ショウにより救われたことや皇帝の座に就けること、国を守るために力の限りを尽くしたことを語ります。しかし皇帝は「林ショウはセキエイ軍を操り、権力をもった」的な事を言います。

皇帝は刀の先を靖王(せいおう)の胸に当てます。「殺せないと思うのか?」「思いません。」静妃をはじめ、冷や冷やしていますが、皇帝は刀を放り投げ「逆賊め」と呟きながら、乱れた頭髪のまま自分に皇帝としての権力がないと悟り、部屋を出て行きます。

そのあと、一人部屋の戻った皇帝は、先ほど靖王(せいおう)と打った碁を見てそれをひっくり返したり、物を放り投げて大暴れ。そこに静妃が来ます。

「皆、血を分けた身内です。皆、陛下を信頼していたのに、陛下は猜疑心で皆を失ったのです。」

靖王(せいおう)は皇帝がいる館の前にじっと立っていました。皇帝は梅長蘇を一人だけ呼びつけます。

梅長蘇と皇帝とのかみ合わない会話が続きます。しかし「わかった。最新を認める。しかし条件がある。林殊が生きていては困る。」と告げると、梅長蘇は全て予測してたという良いな顔をして了承します。「これであうのは最後でしょう」と言い、へやを出る時、皇帝は急に叫びます。

「これだけは信じてくれ。奸臣に騙されたのだ。お前を馬に乗せ、一緒に凧揚げもした。」(何でも梅長蘇の母は皇帝の妹、つまり伯父さんなので、幼いころかかりかわいがられたそうです)

靖王(せいおう)は梅長蘇と皇帝の会話はわからないままです。

それからついに皇帝はセキエイ事案の最新の命令を出します。

 
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琅琊榜(ろうやぼう)-麒麟の才子、風雲起こす-「掃討」50話あらすじ・感想

皇帝は靖王(せいおう)にだけ「先に帰れ」と言い、「蘇先生と酒を交わす」と言います。そしてコウタンに目配せをして「あれをもってくるように」と言います。

しかし靖王(せいおう)は帰らず、その場にとどまります。コウタンが二つの杯を持ってきて一つを差し出し「これを蘇先生に」と告げます。

梅長蘇がそれを手に取ると靖王(せいおう)がその杯を奪い、皇帝の目の前で床に全て中身をこぼしてみせます。

靖王(せいおう)と梅長蘇が皇宮から出てくると、待機していたモウシとゲイオウ群主らはほっとします。

梅長蘇は帰宅後、体調を崩ししばらく意識を失っていました。

そのころ、言ケツの屋敷に二人の母と息子が訪れます。女は言ヨシンに「お父上の古い友人です」と言います。

その母子は夏江の妻と息子でした。

夏江の妻は「あの人が投獄されたときき、最期の別れの挨拶を息子に刺せに着ました。処刑されたら亡骸は息子が埋葬します。あんな男でも血縁は変わりません」風な事を毅然と言います。

つまり夏江の仕打ちと、今回の罪の数々は許しがたいが、息子の父であるという事には敬意を払わせたいということですね。

何て聡明な女性なのでしょう。

夏江の妻は、言ヨシンに夏江の息がかかった密偵の名簿を渡します。これにより、また静妃の元に居た密偵の侍女らが多数解雇されます。
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プロフィール
名前:ran
性別:女性
一言:主に歴史系アジアドラマ中心です。感想だったり、あらすじだったり、その都度きめ細かくだったり、おおざっぱだったり、とにかく気負わず記しています。大陸と地続きのドラマはやはり面白い。国の価値観や盛っている部分はあるけれど、それを差し引いても、違う着眼点の発見があるからやめられません。最近は韓国ドラマより中国歴史ドラマを観ています。