2015年08月24日

蘭陵王 第46話最終回 あらすじ、感想

あらすじ

ウブンヨウ率いる周は斉を攻める前に待機していました。ダンショウが処刑されるらしいと連絡が入ったので、様子を見守っています。

雪舞は蘭陵王を神妙な思いで送り出しました。しかし、雪舞は密かに行動に出ていました。テイジの前に仮面の義士が現れたかと思うと小さい爆弾が爆発して姿をくらましました。かと思うとテイジの首に刀を突きつけます。ところが仮面を取ると現れたのは雪舞でした。

雪舞は「殿下は高緯と差し違える覚悟に違いない。身内をあやめて生きていられる人ではない。殿下は国のために必要な人。だから私が犠牲になる。高緯はどこ!?」

テイジは「私を殿下が愛さないのはわかっていた。おまえは全てを持っている。殿下にも愛され民には天女とあがめられ愛された。ムチで肉が避けるまで打たれる痛み。前進に油を注がれて火を付けられる事におびえる苦しみ、汚い男に襲われる苦しみ。そんな苦しみも知らないくせに。」といいます。

雪舞は「殿下が一番愛しているのは民。」と答えます。そこに蘭陵王が入ってくると、城の上から弓矢が2本飛んできます。弓矢は雪舞とテイジに刺さりました。雪舞は「毒矢だわ。」とつぶやきます。蘭陵王はテイジを抱きかかえ医師へ見せようと走っていきます。

倒れているテイジのところに高緯が現れます。そしてテイジの袂から毒を取り出しふたを開けると全てを自分の口に入れ飲み込みます。高緯は「おまえが私の事を思っていないのは知っていた。けれどもいつか心が動くかもしれないと思った。」そう言って血を吐きながら袂から一枚の紙を取り出しました。それは昔テイジが侍女だった頃、字を教えるためにコオロギを書いたときのものでした。高緯はそれを見て笑顔で絶命します。テイジも同じく命がつきました。

都では高緯が出した命令で兵が民を幽閉して火を放とうとしていました。そこに蘭陵王一行が現れて「高緯は死んだ。兵は国へ帰るが良い。もう高家の支配は終わった。」と言うと兵は喜び、散っていきます。無事に民は解放されます。そしてウブンヨウが入場しました。

しかし、ウブンシンキョから雪舞の死を知らされると、重臣らを後ろ向きにさせます。ウブンヨウは涙を流し耐えきれずに声を上げて膝を落として号泣しました。

また、アントク王のナレーションで、「兄上と姉上、平安を見た物がその後誰もいない。」ということですが、数年後(5年後くらい?)雪舞の墓の前で蘭陵王と平安がたたずんでいます。蘭陵王は最後に雪舞が買った服に刺繍が施された着物を着ています。これからどこかに出発する・・ような雰囲気で終了しました。

ナレーションにより、ウブンヨウはそれから2年後命を落とし、楊ケンが引き継いだ後に隋を建国した。蘭陵王子孫に当たる人物が蘭陵王夫人の墓を建てた痕跡が1999年に発見されたので、蘭陵王の子孫が生きていたと判明した。ということです。

感想


蘭陵王、雪舞の人柄がとことん善良で美しいこと。それを支えるアントク王、カンキョウトウ、ショウスイ、なども善良で見ていて微笑ましいこと。ウブンヨウの人柄も魅力的。

ただし、前半はそうした良さが全面に現れていて良かったのですが、後半は雪舞ではなくテイジでストーリーが動く印象です。これが個人的におもしろくありませんでした。蘭陵王と雪舞中心のエピソードは良いのですが、テイジがらみのエピソードは昔の少女漫画チックで嫉妬、ねたみ、陰謀の繰り返しです。こういうエピソードは見飽きているので、「もうたくさん」というのが正直なところ。

一見、テイジの演技は上手に見えますが、嫉妬、怒りなどの演技はやりやすいのではと。雪舞のような善良な人物の演技は思った以上に難しいはずです。(ガラスの仮面の受け売り)最後のシーンで雪舞とテイジが同時に矢に射られたとき蘭陵王の性格なら二人を助けようとするかと思い来やテイジを放って雪舞を抱きかかえて出て行ったのは意外でした。さらに雪舞の最期の言葉「私より美しく賢い女性を娶らないで。いつまでも私を忘れて欲しくないから。」と天女らしからぬ普通の女性の発言にもちょっとびっくり。まあ、さすがの雪舞もテイジには散々嫉妬しましたからね。

雪舞の軽はずみは行動が危ない状況をたくさん作っていますがドラマなので仕方ないんでしょうね。

最初の頃に雪舞が蘭陵王の育った庵で見えた「蘭陵王とテイジ似の女性が高緯らしき人物から毒を飲まされている図」は、雪舞が現れなければ起きる将来だったのでしょうか。

高緯がテイジが何年も前に描いたコオロギの絵を持っていたのも哀れでした。元々普通の人なのですが分不相応な立場に生まれてしまったのが不幸を招いてしまったということでしょうか。

ウブンヨウの姪のウブンテイは結局、そのあと何の関係もなかったようですね。

最後はバタバタと終わり適当な印象でした。

ドラマではウブンヨウの死はソテイに毒を盛られた事になっていましたが、普通に考えれば楊ケンが怪しい?この時代、どんな裏切りや陰謀があってもおかしくない感じです。なんといっても実の兄弟、親子で殺し合っていますから。

楊ケンが雪舞の祖母の林氏から一連の流れを聞いていたことも最終的に隋の皇帝になった要因なのでしょうか。けれども、最後に先に死んだのは蘭陵王ではなくて雪舞だったというのも無理矢理な感じ。あそこで死ぬ理由があるのかと。

蘭陵王はかつて毒矢を受けても数日持ちこたえていたのに、雪舞はあっさり死亡・・?

隋が建国されて、初代皇帝はともかく2代目のヨウダイが、高句麗を得るための戦に失敗して疲弊したらしいですし、その後の皇帝のイ・セミンも何度も失敗していますが、そこまで高句麗にこだわったのは「高氏」の国だったからということはないのでしょうか。斉の皇族と何か関連があるから何とかしたかったということはないの?改めてドラマ「朱蒙」を良く思い出すと初代王のチュモンの出目が今ひとつ不明瞭ですよね。

扶余の王の庶子として育てられたことになっていますが、実際は扶余王の息子なのか、父がヘ・モスという人ですが、母の素性も今ひとつ不明瞭。伝説みたいなのがあってチュモンの母が卵を産んでそこから生まれた・・となっているようですが、これは出目を隠す意図があるということはないの?

全体としてとても良いドラマでしたが、前半のノリがもっと多ければ良かったと思います。吹き替え版で視聴しましたが、中国語でも見てみたいかも。でも日本語吹き替えは違和感なく、皆さん上手だと思いました。
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蘭陵王 第45話 あらすじ、感想

あらすじ


ウブンヨウが率いる周は斉の平陽を攻め、落城させました。コクリツコウは、その「城の中に見方がいくらかいるのを確認したので、外から兵を出し、門を開けさせて一気に攻め入れば城を取り戻せる可能性がある。」と皇帝に告げます。ところが高緯は焦る様子もなく気力が全くない状態でした。するとテイジが「戦と言えば兵らが殺し合うのでしょう?壮観な光景でしょうね。見たい物ですわ。陛下の凜々しい鎧姿もきっと素敵でしょう。」というと、高緯は急に立ち上がり「そうか?では参るぞ。支度を。」と言いました。

ところが、せっかくの残り少ないチャンスの時にテイジの化粧に時間がかかり高緯はテイジを待ちました。コクリツコウは「命をかけている兵のためにも急ぐべきです。」と何度も説得するも無視されます。コクリツコウは遂に高緯を無視して兵を出そうと決心したとき「見方の兵が全滅した。」と連絡が入ります。コクリツコウはテイジを「妖妃」とののしると、コクリツコウは弓矢で締め上げられて殺されてしまいました。

そして高緯は「都に火を放ち、自分たちは自害したと見せかけてどこかで平凡にテイジと二人でくらそう。」とテイジに提案しました。テイジは承諾すると、テイジの侍女と宦官を高緯と皇后の格好をさせた死体が運ばれます。高緯はさらに、この秘密は漏れてはならぬといい、「秘密は守ります。」と必死に訴えるのを無視して報告をした宦官のシキを毒殺しました。

さらにテイジはダンショウを処刑すると告げます。きっと蘭陵王が現れると予定してのことでした。

感想


テイジは皇后になってから派手で豪華な服を着ていると思ったら、最後まで同じ衣装でした。テイジの侍女が身代わりに自害したということですが、無理矢理だったのか、交換条件が合ったのか、テイジへの忠誠心で協力したのか、エピソードがないので半端な感じでした。宦官のシキはおそらくずっと高緯についてきたはず。時代物ドラマを観ていると、こういう状況の時には側近の宦官は身代わりになりすます役をするなど命を張るパターンが多いですが、いずれも一応は自分の意思で自発的な忠誠心と国を思ってのことです。ところが今回は個人的事情に利用された形に終わっていましたね。

コクリツコウやダンショウらは、もっと早くに蘭陵王あたりを推して国をまとめて欲しかったかも。
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2015年08月21日

蘭陵王 第44話 あらすじ、感想

あらすじ

蘭陵王、楊シシンらは、ウブンヨウと雪舞を救出します。目を覚ました雪舞は蘭陵王と再会します。すると雪舞は向こうにウブンヨウの姿を見かけます。雪舞はウブンヨウに礼を言うとウブンヨウは「最後に手を握って欲しい。」と言います。雪舞はほほえんでウブンヨウの手に自分の手を置きました。しかしそれは、友人としてであることをウブンヨウは痛いほどわかっていました。ふと、ウブンヨウが胸の苦しみを覚えました。雪舞は「どうしたの?」と心配しますが「疲れが出ただけだ。」といいます。ウブンヨウは国に帰る途中、馬に乗りながら吐血していました。雪舞が眠らされているときにウブンヨウがソテイから毒を飲まされたことを知らなかったのです。

ウブンヨウは国に帰ると密かに医師を呼び、ソテイが言っていたように余命は長くて3年と告げられます。ウブンヨウは3年の間に必ず斉を我が国とすると決心します。ウブンヨウは皇后を訪ね、優しい言葉を掛けたかと思うと、急に「父君の突厥王にこれから我が国は斉を攻めるが中立を保ってくれと急ぎ文を書くのだ。」と厳しく言い放ちました。

皇后は夫の態度に涙しましたがウブンヨウも実は涙を流していました。今から冷たくしていれば、自分が死んでも深く悲しまずに済むという思いやりでした。しかし皇后はウブンヨウのそんな思いに気づかないのでした。

蘭陵王は雪舞と平安と穏やかな暮らしを始めました。しかしほどなく、斉の戻るというのです。雪舞は蘭陵王の宿命を受け入れる覚悟ができていました。

一方、高緯は宮殿内で物乞いのふりをする遊びをしていました。そこへテイジが現れると「私は何一つ持っていない。」というとテイジは「私がいるではありませんか。」といいながらまたしてもマンダラケを高緯が気づいていないと思い飲むように勧めます。高緯は「おまえさえいればいい。たとえ死んでもかまわん。」とやるせない気持ちになりながらマンダラケと知りながらテイジの出す薬を飲みました。

一方、ウブンヨウは斉を攻めるべく兵を挙げていました。すると楊ケンが「洛陽は、難攻不落の城、いずれは落とさなければなりませんが、長期決戦になります。今は短期で攻めるとき、となれば敵が予想しないであろう北門を攻めるのが得策です。」ウブンヨウは「おまえはウブンゴににらまれて長らく戦に出るのを禁じられていた。大きな国の損失であったようだ。朕も同じ考えである。」と楊ケンの策を受け入れました。

感想


ウブンヨウ、すごすぎます。ある意味蘭陵王よりすごい。ドラマを見る限りですが、蘭陵王が民や雪舞を守るために自害というのは逃げではないのか?と思っていたので。それにしても、昔は今のようにカメラやビデオや医学も発達していないし、ましてや皇族の素顔を見た人は限られていたので、このドラマのように「死んだと思ったら実は生きていた。」ということは山ほどありそうです。蘭陵王が高緯から告げられた死を受け入れたのが初めから仮死状態で脱出する策だったなら話しもわかるのですが、テイジが助けなければ死んでいたわけですからね。

やはり雪舞を世話した女性が言っていたように全て「生きていてこそ」だと痛感しました。

第一話でちらりと登場した楊ケン、その後登場するの?と思ったら、出ましたね。周の人物だったのですね。それにしては全然年取っていないのが違和感ですが、スルーします。ということは雪舞のことも、知っているし、最終的には「天を得る」ともとれる人なので、ドラマではウブンヨウが病死して隋を建国するという流れにでもなるのでしょうか。

しかし、この楊ケンも、隋を建国するけれど、その後が結構いろいろあるんですよね。韓国ドラマの「ヨンゲソムン」のエピソードで知りましたが、皇后がかなりキツイ人で、寵愛していた側室の首を切られて宮殿から「家出」したり、最後は息子のヨウダイに殺害されるし、(しかもその直後に側室だった元、陳の公主が義理の母なのにヨウダイに手込めにされ、あげくしばらくしてから殺害され・・)

中国の歴史って知識がほぼ皆無なので、ドラマを見て何となくイメージをつかんでから史実の情報を読みかじったりすると、流れが把握できてなかなか興味深いです。韓国の歴史はだいたい頭に入った感がありますが、これからは中国ドラマがおもしろいですね。何せ国が大きいのでストーリーも幅広く、映像もスケールが大きいのが魅力です。意外にストーリーはシンプルで難解な物が少ないのも魅力です。
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2015年08月19日

蘭陵王 第43話 あらすじ、感想

あらすじ


雪舞は仮面の義士の首に虫刺されがあるのを見て、薬を持って行って欲しい、お茶を飲んで行って・・といいます。義士に扮した蘭陵王はうなずきます。馬のトウセツを義士がなでてもトウセツがおとなしいので雪舞は驚きます。「きっといい人だとわかっているのね。普通は知らない人にはさわらせないのよ。」といいながら。

部屋に入ると、平安を見せて「だっこしてみる?生後間もない赤ん坊は守護する効果があるらしいわ。」といいます。蘭陵王は我が子を抱くと平安は声を上げて喜びます。

薬を渡すと、いつのまにか義士はいなくなっていました。しかし「何か困ったことがあれば、~山にのろしをあげよ。」とおき手紙がありました。

それから程なく、雪舞は、薬を間違ったと気づきます。のろしを上げると義士が現れたので薬を渡します。するとソテイが兵を連れて現れたので二人で逃げます。雪舞は義士が自分がかつて蘭陵王に渡した帯を落としていきました。

ソテイはのろしの後があったので、これを利用すれば義士が現れる合図に違いないと偽ののろしを上げることにします。

雪舞は帰宅して帯びを見て困惑していました。

するとその日の夜、誰かが戸をたたくので出ると義士でした。義士は仮面を外しました。ヨウシシンでした。雪舞は義士がヨウシシンだったと納得しますが、行ってから「虫刺されの跡がなかった。」と気づきます。

ヨウシシンは蘭陵王に言われて義士のふりをしたのでした。

しかしソテイがのろしで義士をおびき寄せようとしていました。雪舞はのろしに気づき義士に知らせるために一人で出かけます。一方、ウブンヨウは内緒で抜け出し雪舞を訪問します。しかし世話人の老女が、雪舞が偽ののろしを見て義士に知らせに行ったのでウブンヨウを尋ねようとしていたとあわてていました。

ウブンヨウはすぐさま山に向かいます。雪舞を見つけて戻ろうとします。しかし雪舞が抵抗しているとソテイらに見つかり縄をかけられます。その様子を蘭陵王とヨウシシンが遠くから見ていました。

雪舞は眠り薬をかがされ、ウブンヨウは毒酒を飲まされます。ソテイは「この薬は解毒薬を私しか作れない。おまえたちを利用して私が皇帝になってやる。」と興奮しています。

すると外に義士らが現れたと言うのでソテイはウブンヨウを気絶させます。

蘭陵王とヨウシシンは仮面を外します。すると兵らが蘭陵王の出現にうろたえます。そして結局蘭陵王の気迫が兵の心を打ち蘭陵王に味方しました。ソテイをとらえ倒れている雪舞の様子を医師に見せると眠り薬で眠っているだけと告げます。続いてウブンヨウの脈を診ようとするとウブンヨウが突然腕をつかんで起き上がりました。

ウブンヨウは蘭陵王に、「生きていると明かして雪舞に会ってやれ。」といいます。

一方、高緯は、「テイジ、コオロギを書いてくれ。」と言います。テイジは「テイジ」という名前と「コオロギを書いてくれ。」という皇帝に何事かと驚きます。皇帝は「昔、コオロギを書いて字を教えてくれただろう。私はずっと孤独だった。おまえだけだった。おまえがいるなら何もいらない。この薬を私は飲むべきか?」と尋ねます。テイジは薬を飲むことを勧めます。皇帝は薬の正体を知りながら3粒もの薬を口にしました。

 

感想


ウブンヨウが飲まされた毒酒、大丈夫なの?

高緯は、薬の正体を知ってテイジを追求するどころか、知りながら薬を飲むという行動に出ました。

ソテイはソテイでこれまで虐げられてきた怒りが大きすぎて復習のために権力を握りたがっているという状況。斉は、まともな状態ではありませんね。それにしても、つぶれる国の最期の直前って、いつも王や皇帝が薬かなにかで意識がおかしくなっているエピソードが多いですよね。

本人がわかっていて中毒になったのか、それとも周囲の者がしくんだのか。

それにしても、この後、斉が滅びて周が勝つけれど、その後程なく陳もほろんで(陳が斉を攻めるんだっけ?)隋が建国されるんですよね。多分、その初代皇帝の楊ケンが第一話に登場して林氏に占いを聞いていた男性ですよね。何だかむなしい気もします。
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蘭陵王 第42話 あらすじ、感想

あらすじ


蘭陵王は鉄をたたいて仮面を作りそれを身につけました。そして暴政に苦しむ民のために富める物から財を奪い貧しい物に与え、無謀な役人や兵を成敗したりします。たちまち「仮面の義士」として噂が流れます。危機感を抱いた朝廷はこの謎の義士の成敗をする策を考案します。しかし政の話しをするというのに、皇帝は薄い衣をまとっただけのテイジを侍らせながら例の薬のせいで朦朧としているのでした。

蘭陵王の亡霊を追い払うために動物を周りにおいてはどうかなどという議論が出たかと思うと、悪夢を見なくなった折には犬や猫に官位を授けるとまで言うテイジです。皇帝は朦朧としながら承諾しますが、ダンショウらが反対するものの、結局は犬にショウショレイの位を授けることになり、ヨウシシンは職を解かれる始末でした。

仮面の義士討伐にアントク王が名乗り出るとヨウシシンも一緒に出かけました。そして正体が蘭陵王と知って泣いて喜びます。その後、ウブンヨウのはからいでアントク王は妻となったショウスイと雪舞宅を訪問します。アントク王は蘭陵王が生きていると言えずに歯がゆい思いをしていました。

雪舞の世話に以前、カンキョウトウの育った村の老女が遣わされます。ある日、雪舞は子供の衣を買いに町に行きます。ウブンヨウには頼れないというのです。衣を買った帰り雪舞は盗人に荷物を奪われます。しかし蘭陵王が雪舞を助けます。

皇帝は、犬がショウショレイだと宦官から聞かされて驚きます。「陛下が許可なさいました。」というのですが皇帝は覚えていません。不審に思い、テイジから最近飲まされている薬を密かに医師に見せました。するとその薬はマンダラケで、飲み続ければ死に至るをわかりました。その後、いつものようにテイジから薬を渡されますが、飲むふりをして密かに吐き出しました。

その後眠ったふりをしているとソテイが現れます。ソテイは「私があの薬を与えなければ皇后は皇帝を好きにできなかった。」テイジは「また豚小屋に送り返してやる。」と、みにくい言い争いをしているのです。

 

感想


テイジが裸に近い格好で臣下の前ではべっているシーンは驚き。側室ではなくて皇后なんですから、いくらなんでも。蒙、腐りきっている状態を表現しているということなんでしょう。ついには犬を最高位の役人に付けますが、さすがの皇帝も意識がはっきりしてそれを知ってびっくり。

それにしても雪舞は、いくら仮面を付けていても夫なら、姿格好、その他ですぐ気づくよね、普通。それに無謀にも一人で町に出かけるし。

蘭陵王の仮面の義士化ってイルジメみたい。

 

 
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プロフィール
名前:ran
性別:女性
一言:主に歴史系アジアドラマ中心です。感想だったり、あらすじだったり、その都度きめ細かくだったり、おおざっぱだったり、とにかく気負わず記しています。大陸と地続きのドラマはやはり面白い。国の価値観や盛っている部分はあるけれど、それを差し引いても、違う着眼点の発見があるからやめられません。最近は韓国ドラマより中国歴史ドラマを観ています。