あらすじ
蘭陵王はウブンヨウの手から酒を取り、自分も酒を飲みました。「私たちは、お互い相容れぬ仲だ。しかし、このようなことがなければ良き友となり得ただろう。」
するとそこに皇太子が馬賊らを処刑しに来たと知らせが入ります。ウブンヨウは「馬賊の問題は実は根が深い。貧困にあえぐ民が馬賊と化したのだ。皇帝の政策が良くないからこのような輩がはびこるのだ。」と蘭陵王に告げました。蘭陵王は馬賊を皇帝に合わせ根本的な解決につなげるつもりだと応えました。
ところが皇太子が馬賊らを処刑すると言ってききません。蘭陵王と雪舞は反論します。皇太子はこれでますます二人に敵意を抱きます。二人が反対するもむなしくとらえられた馬賊は生きたまま火で焼かれてしまいます。
そのとき皇太子の馬車にはテイジが乗っていました。
蘭陵王は皇帝に今回の経緯を褒め称えられます。しかし皇太子は馬賊を処刑したことを厳しく避難されます。さらに皇帝は蘭陵王に本来、皇太子しか受け取らない「ショウギョク」という石を授けます。ためらっているとダンショウが「皇太子が受け取る物、別の物を与えては。」と助け船を出します。しかし皇帝は「人が決めた習慣にすぎぬ。蘭陵王、朕のはからいを拒否するのか?」というので蘭陵王はそれをたまわります。さらにショウショレイという皇帝に次ぐに匹敵する地位を授けられます。
雪舞は皇太子が蘭陵王をおもしろく思っていないことが災いに繋がらないかと、ずっと心配していました。蘭陵王は帰宅してもショウギョクのことも何も言いません。雪舞が蘭陵王を出迎えたとき夜空に赤い星が光るのをみました。赤い星は災いの兆しでした。
しかしそのころ赤い星を見て興奮している男がいました。ずっと豚小屋に幽閉されていたソテイタイボクでした。ソテイは手足をつながれ豚小屋で豚のえさだけを与えられて生きていました。
そして今回のことで怒りが収まらない皇太子は器を床に投げつけて荒れていました。テイジはそれをとめるどころか一緒になって器を割りました。そして皇太子に「蘭陵王の周りには様々な重臣がいる。みな形勢が読めないから中立を保っている。皇太子さまにも力になってくれる仲間が必要です。まずはソテイタイボクを呼び戻しましょう。」
皇太子はソテイをおとずれました。
その頃皇帝は毎晩悪夢にうなされていました。高僧を呼び集め祈祷しますが効き目がありません。皇帝は若き日に兄の命がつきかけたとき「皇位は譲るから息子の百年の命だけは助けてくれ。」と頼まれたにも関わらず直後、二人の命を奪った日の悪夢に悩まされていたのです。
一方、雪舞はダンショウやアントク王を呼び、蘭陵王の災いをさけるために職を降り、隠居したいと告げます。けれども民思いで責任感の強い蘭陵王が承諾しにくいので力になって欲しいというのです。協力を了承した皆は早速蘭陵王に計画を告げます。しかし蘭陵王は「ふざけるな」と一喝するのでした。
感想
皇太子はよく見ていると根が悪い人なわけではないんですよね。(初登場のとき蘭陵王も言っていましたが)ただ、周りに集まる人が奸臣ばかりで心から心配して良い方向に導いてくれる人がいないわけです。さらに追い打ちをかけるように悪女と化したテイジまで。テイジが登場するとこの番組が普通に安っぽくなるのでほどほどにして欲しかったのですが、再び復活。皇太子の周りが奸臣ばかりなのは父の皇帝が適切な人物を配していないと言うこともあるのではと思います。
それから、やっぱり気になるのはアントク王です。この人は本当に味方なの?蘭陵王に完全味方しているようで、実はテイジのように中立を保っているだけなのかも。同時に隙をうかがっているとか。
蘭陵王が出陣する直前に皇太子が訪れたり、雪舞と蘭陵王が周から戻ったときアントク王との待ち合わせ場所にウブンヨウと兵がいたのも気になるし、馬賊討伐もアントク王が命じられたのに急に皇太子が割り込んで来たのも気になります。どっちもアントク王の陰謀だったりして。(蘭陵王と皇太子を敵対させて、両方が倒れた隙に自分が天下をとる・・とか)